生理が来なくなると
女性でなくなるみたいで悲しい? 
いえいえ、人生の折り返しを迎えただけです。
ここからは穏やかな“凪”の時間が始まります

 

女性の人生において大きな節目になるのが「閉経」です。閉経は、卵巣機能が終わりを迎え、生理が来なくなってから12ヶ月経った場合を指します。

そんな閉経に対して、「女性じゃなくなってしまうようで寂しい」というふうに、なんとなく寂しさや物悲しさを感じる女性が少なからずいるようです。
生理が来なくなるのは、目に見えてわかる変化なので、自分の体が老化しているんだということを認識するからというのも大きいと思います。

 

閉経を寂しいと思えるのは、ある意味、幸運なこと


一方で、生理に苦しんでいた人からは、「閉経すればつらい生理から解放されるからうれしい」という声をよく聞きます。
たとえば、子宮筋腫があって、閉経が近づいても経血量が多くて困っている人や、生理前にイライラしたり怒りっぽくなったりとひどいPMSに悩まされている人など、生理でつらい思いをしてきた人にとっては、生理は早く終わってほしいものなのです。

そう考えると、生理が終わってしまうと寂しいと思う人は、今まで生理にあまり悩まされることなく、いい形で生理とつきあって来られた人と言えるので、まずはその幸運を認識しましょう。

 

閉経しても女性らしくあるかどうかは、自分が決めること


そのうえで、閉経したら毎月の出血という物理的な現象がなくなるのは確かなことですが、それと〝女性じゃなくなる〟というのは別問題だと思っていただきたいんです。

たとえば、病気で子宮や卵巣や乳腺を摘出しても、女性でなくなるわけではありませんよね? 自分が属する社会や家庭、コミュニティにおいて何かが大きく変化してしまうわけではありません。

女性らしくあるかどうかは、自分が決めることです。単に生理という体の仕組みが役割を終えたのだと冷静に受け止めればいいと思います。時間が経つにつれて、生理が来ない状況に慣れていくものです。

 
  • 1
  • 2