ネット情報を取捨選択するためには


ネット情報といっても、さまざまです。ウェブ上で配信している媒体もあれば、SNSの口コミ情報もあります。
会社が運営しているウェブサイトであっても、メディア経験者でない人が運営したり、編集したりしていることがあるので、情報に信憑性があるのかというと、個々に違いはあるでしょう。
特にメディア経験者でない人がやっているサイトやSNSで事実とは違うことが流れやすいのは、「情報発信の訓練を受けていないから」というのが一番の原因だと思いますが、それ以外にも、「発信する目的が、媒体(人)によって違うから」というのもあるでしょう。
「真実を伝えたい」という志がある媒体(人)もいれば、単に目立つことでアクセス数(フォロワー)を稼ぎたい媒体(人)、お金儲けをしたい媒体(人)などもあり、「情報発信に対する責任感」は違ってきます。
結局、プロとそうでない人の大きな違いは、「情報発信に対する責任感」といっても過言ではないかもしれません。自分が発信することの影響力を考えられるかどうか、というのは、情報発信においては重要なことです。とはいえ、仕事にしている人がみんなそういった責任感があるとはいいがたく、逆に、一般の人でも責任を持って発信している人もいます。だから、個人差があるのです。
なかには「SNSは趣味でやっているのだから、責任なんて問われても困る!」という人もいるでしょう。だから、情報の“受け手”のほうが真実を見極める目を持ったほうが無難なのです。

 

SNSのなかには、主要メディアが紹介できないような情報が出ることもあります。実際に現場で働いている人、専門家の人、もしくは、渦中の人が発信していることもあります。
だから、「主要メディアの伝えていることだけが正しい」と判断してしまうと、むしろ真実が見えなくなってしまうことがあります。むしろ、お仕事として情報発信している人よりも、もっと純粋な気持ちで真実を追求し、発信していることもあるからです。
個人的には、SNSの情報が本当かどうかを判断するのに重視するは、出典など情報元です。「その人が実際に見たり、経験したりして発信しているのか」「どこから情報を仕入れているのか」などです。
何度もいうように、広告をとっているメディアは広告主が不利になるようなことはしないため、“流せない情報”はあるでしょう。そういったものは、SNSの口コミから入手したほうがいいこともあるのです。その情報が、自分にとって必要なものである場合があるので、「ネットは嘘ばかり」なんて先入観は捨てて、自ら色々と調べていったほうがいいでしょう。

個人的には、SNSにおいて、「その情報発信者を信じられるのかどうか」のものさしにしていることが、もう1つあります。それは、「世の中を良くしよう(読み手を幸せにしよう)と思って発信しているのかどうか」です。こういった思いを抱ける人の言葉には、愛があります。建設的なアイデアを言える人の発言は、魅力がありますしね。
ただし、SNSはリアルに相手と会話するのとは違って、相手のことがよく分からないものなので、100%信じ切ってしまうのは危険です。特にお金が絡むものに関しては、気を付けたほうがいいでしょう。

主要メディア、ウェブサイト、SNS、書籍など、どんな情報に接する場合でも重要なことがあります。次のページで紹介します。