ファッションスタイリスト佐藤佳菜子さんが日常のおしゃれについてのアイデアや思いを綴る連載です。

 


関連記事
おでかけ、お祝いの席、学校行事...いつでも自信がもてる「ルーニィのワンピース」>>


パンツが好きです。週7日パンツなのはざらで、毎日いろいろなパンツを履いているように見えますが、実ははよく見ると2種類のシルエットしか履いていませんでした。

タートルニット/オーラリー ニットパーカー/マイカアンドディール パンツ/ガリャルダガランテ バッグ/ロエベ 靴/セリーヌ

テーパードの足首丈かスキニー。この2択。この2つは、コンパクトな身長や体格に合っていて、どんなものを選んでも大抵バランスよく着られる、わたしの守護神みたいなものでした。だから、私のパンツのほとんどはこのシルエット。


でも、最近、大変脚長に見える(自分比)第3の刺客がワードローブに加わりました。

それは、フルレングスのフレアパンツ。

ニット/C.S.G パンツ/woadblue バッグ/シャネル 靴/サンローラン

なんで今まで履いてこなかったんだろうと首を傾げるほど、これが気に入っている。この冬、ウールパンツ、デニム、とにかくあたらしく買ったパンツは全部このシルエット。パンツのシルエットを変えるだけで、こんなに自分のスタイルが新しく見えるとは嬉しい発見。

ニット/C.S.G パンツ/woadblue バッグ/シャネル 靴/サンローラン

これは、友人のエディター坪田あさみさんがwoadblue とコラボしたデニム。ブーティとベストのバランスではけるこれも、まさにそのシルエット。

 

大人になってから、あたらしく似合うものを発見していくのは楽しい。もう、すべてがわかったような顔をして、何もわかっていなかった自分に気がつくのは楽しい。何歳になっても、更新していける自分でいられるように、やわらかい心を持ち続けることと、知らず知らずのうちにドアに鍵をかけない努力をしなきゃと思っています。

余談ですが、ピンクは大人になってから似合うようになった色です。昔は自分から出る若さという名の、ピンクオーラで充分だったのでしょうか、さらに服でピンクを着る気になれなかったのですが、いま、すっきり余計な脂肪やハリもなくなって、逆にピンクが似合うようになった気がします。次の40代は、何色が似合うようになるのか、たのしみです。

ピグミは今日撮影が嫌で逃走を図りました。こっそり後ろに下がって……

 

ヌキアシサシアシ……

 

顔はもうほとんどコソ泥

 

バ、バレマシタ??

 

捕獲。

 

フグフグフグ……

バナー画像撮影/川﨑一貴(MOUSTACHE)
文/佐藤佳菜子
構成/高橋香奈子
 


前回記事「おでかけ、お祝いの席、学校行事...いつでも自信がもてる「ルーニィのワンピース」」はこちら>>