ファッションスタイリスト佐藤佳菜子さんが日常のおしゃれについてのアイデアや思いを綴る連載です。

 


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洋服のトレンドがカジュアルにシフトして数年、それからコロナ渦になって2年、ハッと気づけば、ワードローブの中に「ちゃんとしたとき」に着る服が一枚もない。

しかも、「ちゃんとしなければいけないとき」というのは、いつも突然だ。なんの前触れもなくやってきて、もはや40手前の婦人としては、恥を忍んで場違いの服を着る勇気もない。一着くらい、いろいろなバリエーションの「ちゃんとしたとき」に応えられる服が欲しいというわたしの希望で、ルーニィで作ってもらったワンピース

 

ただのシンプルでミニマルなブラックワンピースでは、今更よろこんで買う気にもなれないし、どうしようかな、と思っていたのですが、思い切って取り外せる大きな襟をつけました。

ここ最近の各種、襟のトレンドは気になっていたのですが、甘い襟はどうしても恥ずかしかった。お宮参りの赤ちゃんか、はたまた音楽室にあった偉大な音楽家バッハの肖像画。地味女なわたしが取り入れられるワケもない。横目で見ながらスルーしてきました。

でも、今じゃない?? 妙齢の婦人だって気恥ずかしくないシャープな襟、さらに取り外しもできたら完璧。

 

襟をとるとこんな感じです。

袖はボリュームをもたせているので、二の腕をスッキリ見せられるし、長すぎない丈。学校行事、おでかけ、お祝いの席、お食事、目上の人に会うとき。どんなシーンでも失礼のないデザイン。それから、こういう服こそどんなシーズンにも着られると便利なので、通年着られる素材を選びました。しかも洗濯機で洗えます! なんて親切。婦人はいつだって忙しいのだ。
 

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