最適な文字数は「何分もらう覚悟があるか」で考える

 

「WEB記事は何文字くらいが最適ですか?」とよく聞かれます。「掲載メディアの特性や内容によります」というのが最終的なお答えなんですが、そう言われても困ると思うので「ミモレ」の目安をご紹介します。

◆エッセイやブログ、写真メインの美容・ファッション記事→800〜1500文字くらい
◆文章メインの情報記事、ハウツー記事→1500〜2500文字くらい
◆分析記事、人物インタビュー記事→2500〜3000文字くらい

とお伝えすることが多いです。1記事がそれより長くなりそうな時は、前後編や3本立てなどに分けることもあります。

 

「最適な文字数」は、メディアやブログのコンセプトにも関わってきます。速報性や手軽さを重視するなら短めに、独自の深い分析やストーリー性を重視するなら長めになります。「ミモレ」はわりと文字数の規定がゆるやかですが、発注者から厳密な字数指定がある場合もあるでしょう。

SEO(検索最適化)の視点で、何文字以上と言われるケースもあると思います。Google等のサーチエンジンの検索表示アルゴリズムの変更によって、文字数が多いほうが有利・不利などの基準も変わる可能性があります。何文字以上あるいは以内に書いておけばいいという絶対の正解はないんです。

5分で読めるのは2500文字くらいまで


文字数を決める一つの目安にできるのが、人は1分に何文字くらい読めるのか、つまりこの記事は読むのに何分くらいかかるのかの時間軸です。個人差や内容による差はありますが、一般的に1分間に読める文字数は400〜600字ほどといわれています。スマホだとサーッと見る人が多いとすれば600文字くらいとしましょう。1200文字なら2分、2400文字なら4分、6000文字以上あると10分以上かかるということです。

 

JR山手線の一駅分の間隔は2~3分です。自分に文字数を決める裁量がある場合は、気軽なブログ記事は一駅の間に読めるくらい(1200文字まで)におさめたい、社会問題を取り上げた記事はもう少し読ませる(2500〜3000文字)にしてもいいだろう……など、内容によって読む人の時間を「何分もらう覚悟があるか」で決めています。

ちなみにこの「WEB文章術」は2000文字くらいを目安に、2500文字はこえないようにと意識して書いています。