文中の改行は意図通りに見えてない可能性?


「改行の効果的な使い方」についてご質問をいただくこともあります。文章の途中の改行は、記事原稿ではあまりおすすめしません。

文章をデザインする。「読みやすい」文字数と空間とは【WEB文章術】_img4
 

エッセイやブログ、SNSなどでは、ことばの句切れで改行する方法もあります。詩的に見せたり、余韻を作ったり、効果的に働く場合もあるので、一概にダメとは思っていません。

しかしWEBの場合、機種やブラウザによって見え方が変わってしまうことが多いため、「書き手の意図通りに、読み手に見えてない」可能性は気にする必要があります。

 

Wordなどを使って、
PCで原稿を書いたときには
いい感じに見えていた改行も
WEBのプレビュー画面で
スマホで見たら……、
文字表示を大きめに設定していたら……、
ガタガタして読みにくい場合があります。

多すぎる改行や行間(行と行の間の空間)は、読み手に煩わしさや自己中心的な印象を与え、離脱させてしまうことも。一般的な記事原稿では、文中で改行せずに一文をつなげたほうが、ストレスなく読んでもらえます。

行間で印象をデザインする


行間の取り方は、媒体の特性、サイトのデザインによっても変わります。ニュースサイトでは、見出しの間以外はあまり行間をとっていません。アメブロなどですと、一文一文ものすごーく行間をあけているブログを目にします。行間が詰まっていると堅い印象、空いているとカジュアルな印象になります。

文章をデザインする。「読みやすい」文字数と空間とは【WEB文章術】_img5
 

「ミモレ」の場合は、一つの話のかたまり(段落)ごとに1行間をあけることが多いです。

デバイスや文字の大きさによる差はありますが、スマホで見た場合に、

・1画面の中に2、3ヵ所
・5〜6行(100〜150文字)に1回

くらいの頻度で行間があいていると読みやすく見えると思います。

文章を書き上げ、公開準備が整ったら、プレビュー画面をスマートフォンで見て、心地よい“間”にぜひこだわってみてください。書き手の負荷が大きすぎると書きましたが、見た目の印象も自由に設定できるところがWEBで書く醍醐味とも言えます。

次回は「文章をデザインする」の第二弾、漢字かひらがなかそれが問題だ! をお届けします。

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イラスト/shutterstock、川端里恵

 

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