ざっくりした悩みでもOK。キャリアコンサルティングとは


どんな経験も「キャリア」と呼べるからこそ、キャリアコンサルティングでは幅広い内容の相談をすることができます。

例えば、このようなこともキャリアコンサルティングの中で相談できます。

(相談内容の例)
・自分の強みを見つけたい
・今後どのように生きていくべきかモヤモヤしている
・起業や独立を考えているが、どうしたらいいか分からない
・急に仕事のやりがいがなくなってしまった
・職場で後輩とのかかわり方が分からない
 など

仕事の話はもちろんですが、「こんなことを相談しても良いのかな?」と思う職場の人間関係、家庭や地域での役割との両立のことなど、今後の生き方のことまで幅広いテーマを扱えます。

 

キャリアコンサルティングでは多くの場合、キャリア支援の専門家であるキャリアコンサルタントと1対1で対話しながら相談を進めます。キャリアコンサルタントは相談者の話を丁寧に聴く中で問題の本質を探るのが基本姿勢のため、ただ「仕事にモヤモヤする」というざっくりとした相談内容でも、悩みの言語化から手伝ってもらうことができます。

キャリアという言葉がつくため、求人紹介が行われるなどと思われやすいのですが、転職エージェントとは異なるため、求人の紹介は一切発生しません。

キャリアコンサルティングが目指すのは、個人が自立・自律して自分らしい人生を歩めるようになること。誰しも少なからず「こうありたい」と思う姿があり、その姿との乖離が大きいほど現状への不満も大きくなります。自分のありたい姿に向かって、必要な情報を集めて決断・行動し、結果次第では行動を修正する。この一連のプロセスを回し、自力で理想の姿に近づけるようになれば、自分の人生をより納得度高く歩めるようになる。キャリアコンサルティングではこのように考えるため、相談内容に対して一方的なアドバイスを行わないという特徴もあります。必ず相談者のこれまでの経験について深堀りをして自分に対する理解を深めた上で、必要であれば相談内容に関する情報提供や助言が行われます。

ちなみに、最近耳にすることが多い「コーチング」は、カウンセリングの目的とスタイルが大きく異なっています。

コーチングは未来志向で、コーチから投げかけられる数々の質問をもとに目標を定め、目標達成に向けて行動を起こしていきます。一方でキャリアコンサルティングは自己理解や職業理解に主眼を置き、過去の経験の振り返りを大切にしています。経験によって“その人らしさ”がつくられるからこそ、これまでの出来事や感じたこと、考えたことについて詳しく話を聴く。その人がどのような考えや価値観の持ち主なのかを理解して、現在抱えている問題の解決に向けて一緒に考えていくのがキャリアコンサルティングです。