ファッションPRから料理家まで幅広く活躍する杉山絵美さんが、地球にも身体にも優しい週1ヴィーガン生活を提案します。

 


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気がつけば、もう2年もコロナに振り回されている毎日ですね。

まさかここまで私たちの生活が変わってしまうとは、誰も想像できなかった未来ですよね。常になんだか心が少し騒がしい⋯⋯ 。

都会で生活しているとそんな心の喧騒から離れ、落ち着いた自分の時間を過ごしてリフレッシュしたいと思うときがあります。

偶然のご縁が重なり、私は12月と1月に続けて、福井へ禅について学ぶ旅をしてきました。

天気予報は雨だったのに、なぜか清々しく晴れた旅の初日に、私の一番の旅の目的でもあった精進料理を禅寺で和尚様と一緒にいただくという体験をさせていただきました。

写真:大安禅寺より

約360年の歴史のある、国指定の重要文化財でもある臨済宗妙心寺派萬松山大安禅寺。春には花菖蒲や薔薇が咲き、このうえなく美しいお寺としてら全国から多くの方がいらっしゃる観光名所でもあります。

6月の大安禅寺。花菖蒲のお寺としても知られ、60種類・約1万株の花菖蒲に約1千株の紫陽花、そして100種類以上のバラが咲き誇り、この時期は全国から大勢の拝観者で賑わいを見せるそう。写真:大安禅寺より


丁寧に掃除されたお寺を歩き、辿り着いたお部屋でお出迎えしてくださったのは、大安玄峰和尚様。なんて笑顔が素敵な魅力的で人間味あふれる和尚様なのだろういうのが一番はじめに思ったことです。
お抹茶とお菓子でおもてなしをしていただき、一期一会の心に触れました。茶道で使われる一期一会という言葉の意味の大切さを改めて感じています。
今こうして、出会っているこの時間は、二度来ないたった一度きりの時間。だから、この一瞬を大切にして、茶道を通して今出来る最高のおもてなしをするいう意味ですが、『これからおそらく何度も会うと思うけれど、もしかしたら二度と会えないかもしれないという覚悟で人には接しなさい』と言う言葉。今この時、この時間は、二度と戻らないということでもあります。

コロナ禍でお会いしたい方ともあまりお会いできず、ましてや新しい出会いは少なくなってきました。だからこそ、お会い出来たその時間は、心を込めた大切な時間にしていきたいということを和尚様のおもてなしを通して深く心に感じた時間でした。

写真:杉山絵美撮影
 
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