Amazonプライム・ビデオの『バチェラー・ジャパン』最新シーズンはリアリティショーならではのドラマが生まれました。心から祝福の拍手を送りたくなるカップル誕生から、ハオハオ語録まで、見どころ盛りだくさん。そんななか、「多様性」もひとつのキーワードにありました。4代目バチェラーを務めた中国出身の黄皓(こう・こう)さん自身が「一石を投じるチャレンジングなシーズンだったのでは」と語っています。
国際結婚は婚活サバイバル番組ではチャレンジングなこと?
これまでシーズンを重ねてきた人気婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』ですが、最新版はトレンドの「多様性」の打ち出し方が印象的でした。番組を象徴するバチェラーの黄さんが中国出身ということで、“国際結婚”をこれまでになく意識したシーズンだったからです。いろいろな価値観があって良しとする時代の流れに乗っています。
ただし、結婚を見据えるとなると、まだどうしても、あれこれ家族間のことや将来的には子供の国籍やらハードルは高いのも事実です。世代間で価値観のズレもありそうです。『バチェラー・ジャパン』シリーズは最終的に家族の紹介までプログラムに含まれます。リアリティショーと言えども、現実的な面を見ざるを得ません。
そもそも2020年秋に配信された男女逆転版『バチェロレッテ』に参加した時から「婚活サバイバル番組としてはチャレンジングなことなのでは?」と捉えていた黄さん。外国籍の参加者の1人として、複雑な想いがあった様子です。
今回の『バチェラー・ジャパン』シーズン4では、女性参加者の募集段階ではバチェラーの正体が明かされていませんでした。ですから、その時点では国際結婚を想定しているか否かは、全くの未知数。「僕は拘りがありませんが、結婚は生半可なことじゃない。参加者女性たちが事前に知らないことが唯一の心配でした」と、黄さんも話していました。
結果、蓋を開けてみれば、不安を感じるような声はなかったそうです。そればかりか、国際結婚について互いの家族からも理解され、黄さんを「ハオハオ」と呼び続けたパーソナルトレーナーの秋倉諒子さんと出会うことができたわけです。愛は時に国境を越えていく。最後のローズを渡す「ローズセレモニー」はそんな今の時代に相応しいハッピーエンドでした。
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