事故以来無気力だった花枝は慎吾が経営する清掃会社で働き始めるのですが、花枝を派遣した芦田がメールフォーム宛てに送ってきたメッセージを見た慎吾は、2度目の依頼をもらった際に花枝ではなく自分が行きます。花束を用意して待っていた芦田を見て、「自分は卑怯なやつだ」と罪悪感にかられる慎吾。そう、何だかんだいいやつなんです。さらに第4話では、元気のない花枝を心配してトッポギを作ったのに、ちょうど芦田から電話がきてしまい「出ろよ」「行けよ」と送り出すという……もう涙で前が見えません。


変わってるけどかわいい、応援したくなる芦田(間宮)の魅力

間宮祥太朗、菊池風磨、栗山千明...当て馬大渋滞のドラマ『ファイトソング』。不器用で愛おしい人ばかりで涙_img2
 


では芦田が完全に本命っぽいかというと、そうでもないのです。彼は大ヒット曲を出したもののバンドは解散、以降思うような曲が書けなくなってしまった、いわゆる”一発屋”ミュージシャン。決して悪い人ではないものの、ちょっと世間とはズレた感じの人物。とうとうマネージャー・弓子(栗山千明)に「2ヵ月以内にヒット曲を出さなければ契約を打ち切る」と言われてしまいます。

 

「相手のことが好きでたまらない恋とかしたことないでしょ。ちゃんと経験してみたほうがいいんじゃない」と言われたのを真に受け、初めて会った清掃員の花枝に「俺と付き合ってくれない?」と言ってしまい引かれます。そ、そういうことじゃねぇ~! と思ってしまいますが、彼はいたって真剣。

その後花枝はある事情により、一度は断った交際を引き受け、期間限定で付き合うことになります。3話ではデートで手をつなぐなど、現状大いにリードしている芦田ではありますが、期間限定となっている以上最終的に花枝はどちらも選ばない=どちらも当て馬という可能性が浮上してきたのです。まさかの可能性……!

間宮祥太朗、菊池風磨、栗山千明...当て馬大渋滞のドラマ『ファイトソング』。不器用で愛おしい人ばかりで涙_img3

 

芦田、変わってるけどかわいいところもたくさんあります。人に何か言われたら素直に聞くし、花枝に謝りたいとき必ず花束を用意しているし(結局渡せなかった2回目の掃除のときに用意していた花束も、付き合うことになったときに持って行った椿の花束もすごくかわいい)、まっすぐな心を持っているので、見ているこっちも何だか応援したくなります。

中華街デートも不器用な「ムササビ」もかわいかったし、花枝が空手している姿を見て曲を作ったのには感動したけど、コンペの結果が駄目だったことにより「今までありがとうございました」と言ってきた4話ラスト、これから二人の関係はどうなってしまうのでしょうか。