「数字」を入れることで具体性は格段に上がる
その後もヒアリングを続けてわかったSさんの職務経歴への追加情報は、まとめると以下のようなものになりました。
・支店情報
・組織の規模感
・ひと月あたりの対応件数
・マネジメントしている人数
・取引先件数
職務経歴書に書く数字は「華々しい成果」である必要はありません。組織の規模や月間の対応件数を伝えるだけでも、職務経歴の具体性は格段に上がります。数値化できるものはどんどん落とし込んでいきましょう。
添削アドバイスでSさんの「職務経歴」はどう変わった?
Before
↓
After
☑ 職務経歴には「エピソード」も添えよう
☑ 「人柄」も伝えられられるのが職務経歴書
☑ 「数字」を入れると説得力UP!
〜ここまでの感想は?〜
カウンセラー
「Sさんの強みがより伝わりやすい職務経歴になりましたよね。こうしたエピソードや数字を加えていくことで、最初はシンプルな1枚の職務経歴書が2枚になり、読み応えもアップしました。転職歴がないといっても、Sさんは社会人経験が豊富です。職務経歴書でも、遠慮せずにご自身をアピールしていくといいですね」
次回は、引き続きSさんの職務経歴書を元に「“勤続20年”から浮き上がる、自分だけの強みと、市場での意外な可能性」についてお届けします!
※本記事に登場する「職務経歴書」は個人情報保護の観点から、実際の相談者への取材をベースに架空の内容もまじえて作成しています。
※本記事は「職務経歴書 添削サービス」の内容を一部記事用にアレンジしています。実際のカウンセリングの流れとは若干異なる場合があります。
イラスト/Tomoko B. Iwawaki
構成/山崎 恵
相談者 Sさん
「添削前の職務経歴書もあれこれ思い出しながら書いたつもりですが、島谷さんの質問で思い出したことがたくさんありました。自分の中では大したことないな、と思っていた経験も強みになることがわかり、なんだか自信が湧いてきた気がします」