仕事の目的は、企画の成功? それとも失敗?
とはいえ、気をつけなければならないこともあります。
「元反対派」の立場で考えてみると、企画の成功は、自分の判断や見通しが間違っていたことの証明になってしまいます。「私の予想通り、この企画が失敗しますように……」と願う気持ちが自分の中にまったくないかと聞かれると……。
その上、担当チームに加わった後も「チェック係」として常に批判的な見方をするようになると、ともすれば「業務の目的=企画の成功」という大前提を忘れてしまう可能性がある。つまり、熱心に励めば励むほど、「致命的な欠陥を見つけること」そのものが自分の目的かのように錯覚してしまうかもしれないのです。
もちろん、本当にどうしようもない欠陥があったのに無理に企画を進行するようなことはあってはなりません。しかし、他のチームメンバーから「あの人は企画の粗探しをしている」「反対していたからといって、企画をつぶそうとしている」と思われてしまうのは辛いですよね。
「チームメンバーになったからには、全力をつくして成功を目指す」
「反対していた自分ならではの視点から、あえて厳しい意見も言わせてもらう」
大切なのは、なるべく早めに自分の想いやスタンスをチームメンバーに示すこと。そして、厳しい指摘をするときには建設的な議論になるような投げかけをすることではないでしょうか。
いくら会社員とはいっても、自分の本音からかけ離れたことをするのは苦痛ですし、いい結果につながるとも思えません。本音を建前で覆い隠すのではなく、自分の意見を仕事にうまく活かせるように、各自が試行錯誤する時代になってきているのだと思います。
皆さんのモヤモヤ話を教えてください!
職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。
〔ミモレ編集室〕は、ミモレのオフィシャルコミュニティです。「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、繋がる場です。
前回記事「「女の子”なのに”すごいね!」条件つきの賞賛にモヤモヤしたら」はこちら>>
関連記事
「お菓子配りって、私の仕事なの?」一人一人の席を回る…女性社員の苦痛>>
「女性らしい職場」ってどんな職場?「言葉選び」の鈍感さに傷つく前にまず考えたいこと>>
人は立ち去るときに真価が問われる?退職・異動・担当交代に伴う「引継ぎ問題」>>
デキる人ほど「ギブ・アンド・テイク」を徹底しているワケ>>
好きを仕事にしなくていい。誰かのために働く「利他的キャリア」のすすめ>>
- 1
- 2
Comment