子どもの盾になるのは、やはり母親

「〇〇ちゃんならやれるよ!」はNG。子どもの不登校を生む「自己肯定感の低さ」を克服するには?_img4
 

一番大切なことは、あなたが子どもの盾となる態度を示してあげることです。たとえば、あなたの目の前で、ダンナさんが子どものゲームを取り上げようとしたら、あなたは子どもを守るのです。

「強引な態度は止めて!」とか、「確かに、お父さんの言っていることは分かるけれど、話し合いで解決しましょう!」など、あなたなりの言葉や態度で良いので、子どもを毅然とした態度で守ってあげてください。

そして、家族で衝突があったその日には、子どもと2人で話す機会を持って、子どもが安心して眠れるようにしてあげてください。家をくつろげる場所にして、子どもに自分の居場所を作ってあげることが理想ですが、それが難しい環境だったとしても、「お母さんは、私の、僕の、味方なのだ」という安心感があれば、子どもは前に進むことができます。

人は自分を守ってくれる人に心を開きます。子どもがあなたに信頼を寄せ、本音が言える関係を作れていれば大丈夫です。

 


著者プロフィール
ランさん:
不登校コンサルタント・不登校人気ブロガー。アメブロランキング「#不登校」第1位(デイリーランキングで多数獲得)。28歳で起業。33歳で娘を出産。一家の収入を担うワーキングママ。我が子が不登校になり、親としての数々の失敗を経験する。完全不登校脱出まで約5年かかった娘は、希望の大学に合格し、現在、大学生活を謳歌中。自身の経験を綴ったブログでは、親子の明るい未来と人生の秘訣を伝えている。同じように不登校の子の育て方に悩む親たちからは「納得や共感ができ、どうすれば良いのかが胸にストンと落ち、メッセージを読んでいるうちに救われた気持ちになる」と定評がある。また、不登校ママ脱出講座などを通じ、数多くの親たちの支援も行っている。本書が初の著書。
<不登校から脱出した ランのブログ>
<不登校ママ脱出講座>

 

「〇〇ちゃんならやれるよ!」はNG。子どもの不登校を生む「自己肯定感の低さ」を克服するには?_img5

『子どもが不登校になっちゃった!』
著者:ラン すばる舎 1430円(税込)

かつて娘の不登校に直面し、その苦境から抜け出すために悪戦苦闘した著者が、自身の経験談を交えながら不登校になるメカニズムや具体的な克服法を伝授。さらに、不登校を脱出したママたちの具体的な体験談も掲載して、子育てに悩む親御さんたちにエールを送ります。



イラスト/ダーヤマTOPECONHEROES
構成/さくま健太