世の中の大半の人が“じゃない方の仕事”に従事している


そして最後に「オレもさ、会社辞める時に自分が今後どう名乗って仕事していくか凄い考えたの思い出したよ。色々やってきたけど、何が出来るのかを端的に言えないんだよね。」と。え……? クドーさんですらそうなのですか!?

広告代理店に関して言うと、クリエイティブ部門の人間だとナントカ広告賞など、国内や世界で認めてもらえる表彰制度が沢山あります。もちろん、そのクリエイティブ(表現)が生まれるまでにはクリエイターの力だけでなくクライアントの課題を明確に掴んできた営業や、それを論理的に整理するマーケッター、効果的な企画を考案するプランナーなど様々な職種の人間が関わっているのですけどね。

広告業界だけじゃないですよね。世の中の大半の人が“じゃない方の仕事”に従事しているはずです。一生懸命働いているし、誇りを持って挑んでいるけれど自分は何が出来るのかを明確に伝えられないもどかしさ。

「私の強みってなんですか?」職場の大先輩に言語化してもらったら…【3児の母・副業体当たりレポート】_img0
 

これを書いている今、既に連載2回目までが公開されているのですが、読んだ友人たちから「私も全然自分の市場価値に自信持てないよ……」という声が多数寄せられました。中には「え……? 私、あなたの凄さ100個くらい言えると思うけど?」というバリキャリofバリキャリもいたり。

 

大人になって、改めて「私のいいところ、強いところってどこかな?」って聞く機会なんてこっぱずかしくてなかなか持てないですよね。でも手始めに親しい友人や家族に聞いてみてもいいと思います。自分で気付いていたことと同じであれば一層自信を持って強みと言えますし、気付いていなかったことであれば新たな視点で自分を見つめるきっかけにもなりますから。ちょっとクセ強めですが、クドー式でワイワイやるのも楽しいと思います。

山田さん、クドーさんへの相談を経て、だいぶ自分の強みが研ぎ澄まされ、おかず一品一品が際立ってきた手ごたえがあります。これにて私の「美味しい幕の内弁当になろうぜ大作戦」は一旦おしまい。定期的におかずの見直し、リニューアルは今後長く働いていく上で怠らないようにしたいと思います。

(次回につづく)

構成/露木桃子

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