一家全員コロナ罹患手記「子持ちがコロナになった話」が反響を呼んだ3児の母・餡蜜桃子さんは現在育休中。あと2カ月で新卒入社した広告代理店に復職、今一度自らのキャリアを見つめ直している餡蜜さんが、大企業の副業解禁やコロナ禍でのテレワーク浸透の影響で近頃注目の「副業マッチングサービス」を体当たりでレポートします。

副業エージェント・Workship取材を通じて、自らの思いもよらない強みを発見した餡蜜さんは、キャリアコンサルタント・山田恵理さんの力を借りてキャリアの棚卸をすることに。山田さんから「自分の強みについて整理する時には『専門性』と『ポータブルスキル』に分けて考えていくといいですよ!」とアドバイスをいただき、目から鱗が落ちる思いなのでした。

「#広告業界」「#双子育児」「#綺麗好き」など、自分にタグ付けしてみる


さらに山田さんは細かく紐解いていきます。「営業といっても様々なスタイルがあると思いますが、餡蜜さんはどういう営業をされていたんですか?」え……一瞬、言葉に詰まります。どういうスタイルかと聞かれてもクライアントの前では「御社のために!」というスタイル、裏では「頼む! 買ってください!! 昨日寝ないで考えたの(泣)」という切羽詰まったスタイル……これが私の営業スタイルだから(汗)。

そこで山田さんから助け舟が!「例えば売り物が有形か無形かによっても変わってきますよね?」おぉー!!! なるほど! 広告代理店というところはある意味特殊で、自社には売り物を持っていないことが多いのです。例えばCMをつくる。そこに必要なのはクライアントにこの会社でCMをつくろう!と思わせるアイディアと納得させられる力。そして完成したCMを流す放送枠はテレビ局から調達して利益を乗せて販売します。

まさに無形のものを売っているのです。あと売り物のフォーマットも決まっていないため、都度クライアントの課題を模索し、解決のための施策を提案し買ってもらいます。私の話を聞きながら山田さんちょっとテンション上がり気味に「それって“課題提案が出来る”“アイディアをかたちにして売り物に出来る”とか餡蜜さんの強みがたくさん詰まっていそうですよ!」と。ほほぉ~‼

そのほかにも広告をどのように作っていくのかという話から「どうしたらクライアントが伝えたいポイントを的確に伝えることが出来るのかを知っているということは“ブランディングが出来る”と言い換えられますよね!」と。

なるほどー! ひとつの業界・会社でしか働いたことがないので気付いていませんでしたが、自分が当然だと思っていたことの中に実は堂々とアピール出来る力が潜んでいたようです。

実際に私のような相談者が多いのだそう。一生懸命働いてきたけど「人にアピール出来るようなものは何も持っていないんです」と言っていた人も、こうしてひとつひとつ紐解いていくことで実は他の場でも非常に重宝されるスキルを持っていたということが明るみになったりするそうです。

 

また仕事以外で培った私の得意とすることについては

・マルチタスク
・調整力
・決断力
・マネジメント力
・人脈形成

などのワードに置き換えていくことで、仕事探しのシーンでも活用出来ると思いますよ、とのこと。まずは私のように拙い表現でもいいので自分が出来ることを書き出し、それをアピールする相手にあわせて言い換えていくのが良さそうです。

 

山田さん曰く「自分にタグ付けをしてみましょう!」と。「#広告業界」「#双子育児」「#綺麗好き」……みたいな感じで自分に関するワードを思いついた順にどんどんタグ付けしていくことで自分がどういう人間なのか可視化しやすくなるそうです。件の某大手広告代理店勤務男性式自分への100の質問と併せて取り組むと良さそうですよね。

 
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