隣どおし あなたと あたし さくらんぼ〜♪
2003年にリリースされた大塚愛さんの2ndシングル「さくらんぼ」は、まさに時代を彩った楽曲でした。この歌を聴くと、一気に2000年代が蘇ってくるんですよね。誰もが一度は、口ずさんだ経験があるのでは? カラオケで、(もういっかい!)と合いの手を入れる時、みんなで一致団結したのを思い出します。
そんな「さくらんぼ」は、2020年に韓国でリバイバルヒットを果たしていましたよね。大塚愛さんも、自身のツイッターで、「さくらんぼを発売してからちょうど17年たったとこで、“今韓国でさくらんぼが流行ってるよ!”と 連日色んな人から教えていただき、감사합니다(訳:ありがとう)」
さくらんぼを発売してからちょうど
— 大塚 愛 (@ai_otsuka99) December 18, 2020
17年たったとこで、
「今韓国でさくらんぼが流行ってるよ!」と
連日色んな人から教えていただき、
감사합니다😆https://t.co/loZ5tAuSuY
AIO pic.twitter.com/HAIJAblINa
とつぶやいていました。JYJのジュンスさんが、ソロコンサートで「さくらんぼ」を歌唱したことが、人気再燃の理由のひとつだとか。
TikTokでも、かなりの数の若者が「さくらんぼ」の音源を使用した投稿をアップしています(「大塚愛さくらんぼ」のハッシュタグだけで、視聴回数は428万回超え!)。相川七瀬さんの「夢見る少女じゃいられない」も、「歌ってみた動画」としてアップしている人が増えていますよね。最近の流行りって、TikTokから誕生するものがとにかく多いです。
「もさを。」に「瑛人」スターを生み出し
“懐メロ”に火をつけるTikTok
“TikTok発のアーティスト”が増えてきたのは、2019年あたりからでしょうか。代表曲「好きだから。」のMV再生回数が2500万回を突破(※2022年3月現在)した『ユイカ』や、昨年『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に初出演したもさを。など……TikTokにアップした歌ってみた動画や、弾き語り動画からブレイクしたアーティストがたくさん生まれています。「香水」が大ヒットして、2020年の『第71回NHK紅白歌合戦』に出場した瑛人さんも、ブレイクのきっかけはTikTokでした。
新しいアーティストを生み出すのがTikTokならば、“懐メロ”に火をつけるのもTikTokなのでしょう。「さくらんぼ」や、「夢見る少女じゃいられない」のほかにも、倖田來未さんが2010年にカバーした「め組のひと」など、枚挙にキリがないほどたくさんの歌がリバイバルヒットを遂げています。「め組のひと」は、ガッツポーズをする振り付けがマネしやすく、「め!」のフレーズの時にするピースも可愛らしい。まさに、“TikTok映え”する要素がたくさん詰まった楽曲なんです。時代は、“インスタ映え”から“TikTok映え”を意識するようになっているのかも?
ヒットの秘訣は“顔に近い手振りダンス”
最近だと、なにわ男子のデビュー曲「初心LOVE(うぶらぶ)」は、“TikTok映え”の要素が詰まっていますよね。顔の周辺だけでも完結するキュートなダンス。サビ前の<嘘でしょ/奇跡は待ってたんだ>で曲調がガラリと変化するため、リップシンクに入るタイミングが分かりやすい。『中居正広のダンスな会』(テレビ朝日系)では、マドンナの専属ダンサー・TAKAHIROさんに、「顔に近い手振りがマネした自撮りをSNSに上げるのに最適」と評されていました。
NiziUも、2ndシングル「Step and a step」をリリースした際に、「うさぎダンスチャレンジ」(※サビ部分の“うさぎダンス”をTikTokユーザーに踊ってもらう企画)を行っていたり。若手アイドルたちの間でも、TikTokが持つ影響力は活用されています。
今後は、どのような“懐メロ”がリバイバルヒットを遂げるのでしょうか。“TikTok映え”する楽曲も、増えてくるかもしれません。個人的には、昭和歌謡曲が好きなので、「#昭和に憧れる」というハッシュタグがもっと流行ればいいなと思っています。令和のトレンドの発信源・TikTokから目が離せません!
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