日本を元気にしたい! そのためにはまず地方から元気にしていかないと
しかし今なら副業というかたちで、実際に足を運ばずとも、リモートワークで地方のお仕事に携わることは出来るのかもしれない! ……数日後、mi-molletの敏腕編集者さんたちが地方企業の副業求人に特化したサービスを提供する会社さんへの取材をセッティングしてきてくれました。
今回お話を伺ったのは都市部のプロ人材と地方企業のマッチングサービス事業「Skill Shift」を運営する株式会社みらいワークスのSkill Shift事業責任者・岩本大輔さんと、広報・石井まゆみさんです。
事前にサイトを拝見すると京都の老舗の和菓子屋さんが和洋問わず最先端のお菓子作りを指導してくれる人を募集していたり、トマト農家さんが商品ラベルやパッケージデザイン制作を担ってくれる人を募集していたり、日本庭園の植木職人を抱える企業さんが庭造りの伝統文化を現代にアップデートするためのマーケティング戦略を立てられる人を募集していたり……なにこれ!!!? 隅々まで読み込みたくなる面白求人の嵐です。
まずはサービスの利用者について伺いました。男性8割に対して女性は2割、30~40代が約7割を占めるとのこと。男性が圧倒的に多くて少し驚きました。フリーランスの方よりは本業がある方が大半で、収入補填というよりも地域活性に貢献したいという人や、自分の力試しをしたいという人が多いそうです。
またコロナの長期的な流行により、対面重視だった地方企業もECやSNSプロモーションに力を入れる必要性が出てきたことから導入企業が増えるとともに、働く側も本業のリモート化や副業解禁によって登録者数が大幅に伸びているとのこと。
「そもそもなんでこんなビジネスを思いついたのですか?」と伺うと「日本を元気にしたい! そのためにはまず地方から元気にしていかないと」と岩本さん。日本の企業の大半は地方×中小企業であり、企業理念である日本を元気にしていくということを達成するにはそこを支えていく必要があると感じられたんだそう。
「では地方と都市部の企業との差って何なんでしょう?」と突き詰めていくと「本当にちょっとした“知識の差”だと思います」と。地方でもDX化を課題とする企業は多いものの、東京で実際にDX化をバリバリ推進した人材が必要かというとそれではオーバースペックとなることが往々にしてあり、実際はGoogleスプレッドシートなどの比較的新しいビジネスツールが使いこなせたり、Base(「♪ネットでお店を開くなら~」のCMでお馴染みですね)などを活用してECサイトを開けたり、クラウドファンディングのやり方を知っていたり……とか、それくらいのスキルでも重宝されることが多いのだそうです。
ただし他の副業マッチングと異なるのは、単純に自分の出来ることをこなして終わり、ということではなく“地元企業で働く社員の方々と一丸となって課題解決に向け伴走していく”というパッションが非常に重視されているという点だそうです。スキルの売り買いという、ともするとドライな副業マッチング産業において、Skill Shiftが扱う案件はややウェットで人情味を感じるもののようでした。
(次回、Skill Shiftを活用し副業人材を確保した地方企業をインタビュー! 地方副業のリアルな現状をレポートします。お楽しみに!)
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