成功体験や達成感は本人なりに持っているはず
ケロ子さんは息子さんの現状に対して、「成功体験・達成感を経験せずに成長したからかも」と分析されていますが、成功体験や達成感は“いい成績を取ること”や、“大学への入学・卒業”だけで測れるものではありません。中学や高校で頑張った部活かもしれないし、友だちの相談に乗って悩みを解決してあげたことかもしれない。ケロ子さんからは見えづらいだけで、息子さんはきっと小さな成功体験と達成感を自分なりに積み重ねていると思います。ケロ子さんはご自身の成功体験・達成感の基準を息子さんに押し付けていないか、少し考えてみませんか?
息子さんが経験したであろう過去の成功体験や達成感をコミュニケーションから理解し、「一人の大人として尊重し、見守ってあげること」も、息子さんの未来を明るく照らすことになるのではないでしょうか。
明確な意思表示そのものが、成長の証
今回、息子さんは通信制の大学をやめて働きたいとおっしゃった。理由は「学業続けても、その方が明るい未来につながる根拠がない」から。これは息子さんの明確な意思表示と取れると思います。先生のサポートがないと予備校に通えなかった、家族で話し合いをしないと進路を決められなかった過去の息子さんと比べたら、「やめようと思っている」とケロ子さんにはっきり言えたこと自体、成長の証ではないですか? もちろん、選択する道は順風満帆ではないかもしれません。親としては心配で仕方ない状況に陥ることもあるでしょう。ですが、すぐに手助けせずに遠くから見守ることも、親の愛情だと思います。
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