大学受験につまずき、通信制の大学もやめたいという息子。親として「引き止める」よりも大切なこと【アン ミカさん】

「学歴」が後悔のない人生を歩ませてくれるわけじゃない

22歳の大人が自分で決めたこと。その選択が成功しようが、失敗しようが、それは本人の責任です。ケロ子さんが親として伝えるべきは「社会人生活で不利にならないよう大学だけは卒業しなさい」ではなく、「どんな選択をしてもいいけれど、その選択には大人として責任を持ちなさい」という教えではないでしょうか。

子どもに後悔のない人生を歩ませることは、親にはできません。それと同様に、学歴が後悔のない人生を歩ませてくれるわけでもありません。ケロ子さんから見て、自信がなくて一歩が踏み出せないと思っていた息子さんが、今まさに勇気を出して人生の一歩を踏み出そうとしているのです。その決意を、信じて「選択に自分で責任を持つのよ」という言葉に代えてあげてはいかがでしょうか？

自分の子どもの、生き抜く力を信じて

もし、息子さんが熟考の末に「通信の大学を続ける」という選択を取ったとしても、旦那様がおっしゃるように仕送りはやめていいと思います。通信制の大学は自分の仕事のレベルアップを図るために、働きながら学んでいる方も多くいらっしゃる場所。息子さんも22歳なのですから、ご自分の力でなんとかできるはずです。

息子さんの弱さを憂うのではなく、息子さんの強さを信じる気持ちを積み重ねていくこと。それこそが、ケロ子さんの望む未来につながる道ではないかと思います。

息子さんの成長ぶりにケロ子さんが顔をほころばせて「あの時、彼の意思を尊重して選択の責任を伝えてよかった」と思える日がくることを、心から願っています。

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