話を面白くするコツ1:相手の立場に立って、会話をする


「自分が話したいこと」ではなく、「相手が聞いていて楽しいと思うことは何か?」を考えて話すことは大切。
そのためには、相手のことをよく知る必要があります。
本来、いいコミュニケーションをとりたければ、相手の趣味、好み、価値観などを把握していたほうがいいのです。

あまり面識のない相手に対しては、「好きな食べ物」「出身地や住んでいる地域」「趣味(休日の過ごし方)」のほか、「ペット」などを話題にするといいでしょう。日ごろから、これらの話題でのネタをいくつか持っておくと、役立ちます。
話をしているときは、相手の反応をよく見ることが大切。つまらなそうな表情をしていたときは、たとえ話を続けたくても、話題を変えたほうがいいでしょう。

人は、「自分が好きなこと」を話していると楽しくなってきます。初対面で仲良くなりたい相手の場合は、相手の好きなことを聞いて、相手が話すことを受け止めたほうが、距離が縮まることは多いでしょう。

 


話を面白くするコツ2:相手に役立つ情報を入れる


もし、面白い話をしたいのであれば、相手に役立つような情報を入れたり、クスッと笑えるようなオチをつけたりすることを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
これは、訓練さえすれば、誰にでもできるようになります。

私がライターの駆け出しのときに、某新聞媒体の編集長にこんなアドバイスをいただいたことがあります。「原稿には、なにか1つでも、読者が『へぇ!』と思うことを入れなさい」と。
読者の貴重な時間を使って読んでもらっているのだから、何か1つでも、読者にとってプラスになることが必要だということです。
それは原稿に限らず、日頃のコミュニケーションでも、それくらいの「サービス精神」があったほうがいいのです。
 

話を面白くする秘訣3:話の終わりは、ポジティブにしめる


「終わりよければ全てよし」という言葉があります。会話においても、最後は極力、ポジティブにしめると、「いいコミュニケーションだった」という印象をつけられることが多いです。

例えば、不幸話をしたとしても、「これをきっかけに大切なことを学べたから、成長できてよかった」と言えば、いい話に変わります。
これができるようになるためにも、日頃から、「物事のいい面に目を向けること」、「ポジティブに変換できる思考をもつこと」が大切です。

また、人に感謝の思いを伝えられるようになるといいでしょう。例えば、愚痴を聞いてもらったときには、「話を聞いてくれてありがとう。あなたのおかげで、スッキリした。がんばって、乗り切るね」と言ってみるといいでしょう。
そうすると、相手は「話を聞いてあげてよかった」という気持ちになるので、愚痴を聞かされたストレスが癒されることもあります。
人から感謝されると、“自己重要感”が高まります(=自分は価値があるのだと思える)。それは、面白い話をするよりも、相手にとってプラスになることもあるのです。

コミュニケーションは、相手がいて成り立つもの。だから、相手をよく見て、理解して、自分ばかりが話すのではなく、相手の話もきちんと聞くようにしたいものですね。
 


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