真面目な人が、ちょっと悪そうな人や関わらないほうが良さそうな相手に強く惹かれてしまうことがあります。
また、周りの人たちが、「なぜ?」と思うような悪い方向に自ら進んでしまう人も意外といます。
どうして不幸になる方向に向かってしまう人がいるのでしょうか。
実は、闇は甘美な一面も
この世界には、光と闇があります。光があるから闇があり、闇があるから光が存在し得るとも言えます。
もし光と闇の世界があるのだとしたら、多くの人が光の世界のほうに進むものだと思いがちですが、実際は、そうではありません。意外と闇に惹かれる人もいるのです。
多くの人は、闇の世界は「おどろおどろしいところ」だと思いがちです。でも、むしろ「甘美なところ」があるのです。だから、厄介なのです。
光側だけに魅力があって、闇側に魅力がないわけではありません。なかには、自分が闇のほうに向かっていることに気づかないまま、進んでしまっていることも少なくないのです。
例えば、パートナーを裏切って、不倫、浮気、二股愛に向かってしまう人は、闇のほうに気持ちが向きがち。本人は「好きになってしまったのだから、仕方ない。これは純愛なんだ」と思っていたのだとしても、その人のもつ“心の闇”から、そういう言動を引き起こしていることは少なくありません。
本人にとっては、その切なさが「心地よい」ことがあるのです。自覚がなくても。もし、“心の光”しかもっていない人だったら、心がざわざわして耐えられないでしょう。
光の世界は、裏表なくキラキラしていて、透き通る美しさがあります。人によっては、「そういう清々しい環境は、まぶしすぎて苦手だ」と思うこともあります。
自分の内側に“心の闇”をもっていることを自覚していない人ほど、知らず知らずのうちに光のほうを避けてしまうことは多いでしょう。
闇は、エンターテインメントの要素もある
実は闇の世界は、ある意味、エンターテインメント的な要素があります。例えば、映画やドラマでも、悪役がいるから成り立つことが多いもの。また、裏表がない清々しい世界だったら、事件だって起こりません。
光の世界だけだったら、「愛と調和で成り立つ」ので、事件や争いが起こらないのです。
極端なことを言うなら、光と闇、どっちに向かうのかは、「安泰、愛、幸せ、(でも、時に退屈)をとるのか」「スリル、サスペンス、面白さ、(だけど、不幸)をとるのか」の違いといってもいいかもしれません。
もちろん今、私たちが生きている世界は、100%光の世界でも、100%闇の世界でもありません。グラデーションのように、環境によって、光と闇の割合は違っています。
世の中には、「争いごとの少ない、平穏な環境」もあれば、「日常的に人々が争い、足を引っ張り合うような環境」もありますしね。
光と闇、どっち寄りの世界にいようが、その人の自由です。
ただ、闇の世界にいたまま、本当の幸せを得るのは難しいもの。そこから抜け出さないと、本当の平穏は訪れず、ずっと苦しい思いをするでしょう。
では、光の世界のほうに進みたいときは、どうしたらいいのでしょうか。それを次のページで紹介します。
【漫画】「ワルに憧れてたんですよね…」闇を抜け出せた理由を女友達に聞いてみた
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