40代からのボディメイクは成功しやすい！？ Google社員もやっている、体と心を向上させるフィットネスとは

目標設定という“GPS”で最短距離を目指そう

――その他にも『glo』ならではの特徴はありますか？

Saya　体全体のバランスはもちろん、体と心のバランスをとることを重視しているので、クライアントの皆さんには必ず『エンパワーメントシート』を元にカウンセリングを行っています。

――エンパワーメントという言葉、組織のマネジメントでもよく聞きますね。具体的にどんなものなのでしょうか？

Saya　エンパワーメントというのは、自分の力を発揮して、自分自身の人生を舵取りしていくという意味があります。車を運転するときにカーナビをセットしておけば、GPSが目的地までの最短距離を教えてくれますよね。『エンパワーメントシート』を使うのもそれと同じで、クライアント自身に理想像や将来像を明確にイメージしてもらうことで、自分の力で、早く目標を達成できるようになるんです。

理想像はビヨンセでもベッカムでもOK

――理想像は、自分とはかけ離れたイメージでもいいんでしょうか？ たとえば私の憧れのボディラインは「ビヨンセ」なんですが、体つきも雰囲気も1ミリたりとも似ていません……。

Saya　もちろんいいですよ！　「この人みたいになりたい」はボディラインだけでなく、ライフスタイルや考え方に憧れている人でも大丈夫。普段の生活でもその存在が背中を押してくれる、人生のお手本にできるような人物を思い描くといいですね。ボディメイクで自分のゴールに辿り着くには、「誰のようになりたいか？」というインスピレーションと、「なぜそうなりたいか？」というモチベーションがとても重要で、『エンパワーメントシート』にはそのふたつを明確する目的があるんです。

よく車に例えて説明するのですが、インスピレーションはエンジンをかける行為。自分が車の運転手で、「ビヨンセみたいになりたい」とエンジンをかけるわけです。エンジンをかけた車を動かし続けるには、ガソリンが不可欠ですよね。そこでガソリンの役割を果たすのが、「なぜそうなりたいか？」というモチベーションです。ボディメイクを継続させるには「なぜそうなりたいか？」のWHYを突き詰めて考えるのがポイント。なぜなら、モチベーションの理由が弱いと途中でガス欠になり、車のエンジンも止まってしまうからです。

――私の場合、「なぜビヨンセみたいになりたいか？」を徹底的に考えるということですね。

Saya　そうです。「かっこいい女性だから」という理由だけでなく、一歩踏み込んでWHYを考えてみるといいですね。なかなか思いつかなくても、エクササイズを始めてから答えが見つかる人もいるので焦らなくて大丈夫です。ただ、WHYは問い続けるようにしてくださいね。

――ちなみに、ダイエットの目標設定にしがちな「夏までに5キロやせて水着を着たい」「やせて素敵な人と出会いたい」というのは、インスピレーションとは言えませんか？

Saya　それは短期的な目標であって、通過点にすぎません。ボディメイクを始める動機付けにはなりますが、5キロやせたら、素敵な人と出会ったら、そこで終了してしまいますよね。将来のビジョンも含めた「なぜそうなりたいか？」のモチベーションも弱いので、途中で挫折してしまう可能性もあります。『エンパワーメントシート』の質問にあるように、理想の人物像と将来のビジョンを描けていれば、たとえ夏までに5キロやせられなくても、素敵な人と出会えなくても、エクササイズを続ける意義が失われることはありません。少しずつでも確実に自分の理想に近づいていけるんです。