仕事が山積みなのに集中力が切れて捗らない。会議ではまったくいいアイデアが浮かばない……。コーヒーを飲み、ガムを噛み、机に突っ伏して昼寝しても変わらない自分の仕事の生産性の低さに打ちひしがれている人は、超多忙なビジネスパーソンの“すきま時間”の使い方を参考にするといいかもしれません! 今回はアメリカのGoogle本社などで指導を行うフィットネストレーナーのSayaさんに、シリコンバレー流・仕事の生産性を高めるコツについてインタビューでお聞きします!

世界最先端企業のエグゼクティブも実践! 超時短フィットネスで“仕事の生産性”は上げられる_img0
 


Sayaさん
フィットネストレーナー。アメリカ・シリコンバレーを拠点に、Google本社のエグゼクティブトレーナーとして活動。そのほかApple、テスラなど最先端企業の幹部などをクライアントに持つ。超多忙なビジネスパーソンを指導していく中で、短時間で理想のボディをつくるフィットネスプログラム「glo(グロー)」を考案。現在は日本に一時帰国し、企業や一般の人向けにgloの指導、および指導者の育成に力を注いでいる。PMA(ピラティスメソッドアライアンス)、ACE Health Coach(アメリカ運動協議会ヘルスコーチ)、全米ヨガアライアンスRYT200の資格を持つ。2児の母。
【Instagram】@glowithsaya

 

超多忙なビジネスパーソンは「15分」も無駄にしない


――Saya先生が考案したフィットネス『glo(グロー)』の特徴は、効率的に脂肪を燃やす動きを取り入れていること(前回記事参照)ですが、そもそも『glo』はどういった背景で生まれたんですか?

Sayaさん(以下敬称略) Google本社のフィットネストレーナーになったとき、社員たちから「早く結果を出したい」「短い時間で達成感を感じたい」というリクエストがとても多かったんですね。普段仕事がとても忙しい人たちなので、みんなせっかちなんです(笑)。仕事の合間の15分なら15分みっちり集中して、すっきりした気持ちで仕事に戻りたいと。なので、効率よく脂肪を燃焼させる「ファットバーンゾーン」、関節に負担をかけずにインナーマッスルを鍛える「パルシング」を組み合わせた、時短でできるフィットネスを考案したわけです。

――Google本社の皆さんは、仕事のすきま時間にもSaya先生のフィットネスを受けているんですか?

Saya そういう人がほとんどですね。そもそもアメリカのGoogle本社オフィスは、バスケットゴールや卓球台、塗り絵ができる壁面といった、体を使って遊ぶ道具がフリースペースに用意されているんです。みんなコーヒーを取りに来たついでに、ちょっとだけ遊んで帰る。Googleでは体を少しでも動かすことが生産性と集中力を高め、クリエイティビティを発揮しやすくなるという考え方をしています。そんな環境なので、フィットネスも仕事の質を高めるツールとして、仕事の合間に取り入れる人が多いんですよ。

――シリコンバレーのテック系企業の皆さんは超絶に多忙なイメージがありますが、仕事効率を高めるためにも、貴重なすきま時間を運動に割いているということですね。

Saya 『glo』のフィットネスはすぐに動けて、爽快な気分になれる運動がメインなので、ミーティング前のちょっとした時間にフィットネスをする人もいます。ひとつやふたつのフィットネスであれば、フィットネス用のウェアに着替えなくても大丈夫ですしね。