日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

コロナ禍をきっかけに、親しかった友人の様子が変わってしまった……。今日はそんなモヤモヤのお話です。

「コロナは陰謀!」ネット情報に溺れてしまった友人と、どう付き合う?_img0
 


陰謀論、過度なスピリチュアル傾倒……。変わってしまった友人にモヤモヤします。


エピソードをお寄せくださったのは、ミチヨさん(56歳・専業主婦)。

友人たちの最近の言動にモヤモヤします。

コロナ禍でなかなか会えない間、インターネット上の情報に感化されてしまったのでしょうか。たまに会って話すと、ネットで仕入れた陰謀論やスピリチュアルの話ばかり。コロナに関しても、そもそもコロナなんて嘘っぱちだとか、ワクチン反対運動がどうだとか……。その内容の虚実はともかく、彼女のちょっと異様な雰囲気に居心地が悪くなってしまいます。

そんな人たちではなかったのに、と思うと辛いです。

コロナや戦争のせいか、人々を惑わせて不安をあおるような情報が増えてきているように感じて、そのことにもモヤモヤします。

 


どんな意見を持つかは、個人の自由。だけど...


自粛明けにやっと会えたと思ったら、なんだか話がかみ合わない。ただでさえ虚しさや寂しさを感じやすい時節柄、友人との関係までぎくしゃくしてしまうのは本当に辛いですね。

コロナ禍で、インターネットのニュースサイトやSNSに触れる時間が増えたという人は多いのではないでしょうか。

不安を感じながらネットを見ていると、強い言葉・夢のような言葉に傾きやすいのかもしれません。急に過激な発言をするようになったりするのは、きっとネット情報の影響を受けているのだろうなと想像しています。

しかし、明らかに誰かを(本人も含め)傷つけていない限りでは、それを一方的に否定することはできません。どんな意見を持つか、何を信じるかは個人の自由。こちらから見ると奇想天外に思える考え方も、その人を苦しみから救っているのかもしれないし、事実を確かめようもないですよね。

もちろん、ミチヨさんが無理に調子を合わせる必要もありません。センシティブな話題は、聞かされる方のストレスも大きいもの。「聞いているとしんどい」と正直に伝えるのもいいですし、静かに距離を置くのもいいでしょう。

どんなに親しかった友人でも、歯車がかみ合わなくなる時期がくることはありますよね。

またいつか、距離が縮まるタイミングもくるかもしれない……と思いながらフェードアウトしてみるというのは平和な選択だと思います。

 
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