日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、「その親切、ちょっとありがた迷惑です……」というモヤモヤです。

 


「あなたの代わりに言っておいたよ」にモヤモヤします。


エピソードをお寄せくださったのは、毎日仕事に打ち込んでいるというリサさん(36歳・会社員)です。

職場の先輩のことで、モヤモヤしています。

とても人当たりが良く顔も広く、仕事ができる人です。「元気?」「最近どう?」と気軽に声をかけてくれるので、ついつい仕事の悩みや愚痴を話していました。

しかし最近気になるのが、彼がよく、他人から聞いた話をもとに上司に物申すこと。「Aさんがチームの雰囲気に不満を持っているみたいです。もっとみんなのモチベーションを上げてください」とか、「Bさんはこの業務に飽き飽きしているらしいです。他の業務を担当させたらいかがですか」とか。

先輩は善意でやっているのだと思います。でも、私が意図するより強いトーンで上司に伝わってしまい、一時期上司にはれ物に触るように扱われてしまったこともありました。私はすぐ「これからは自分で解決しますから」と先輩に言いましたが、その後も彼の「代弁癖」は変わっていないようです。

 


お節介と親切の曖昧なボーダーライン。気になったらハッキリ伝えよう


うーん、これはなかなか難しいモヤモヤですね。先輩が言いにくいことを代弁してくれることに感謝している人もいるでしょうが、せめて事前に了解をとってほしいですね。

リサさんが、違和感を持ったときにすぐ「これからは自分で解決します」と直接言えたのは素晴らしいと思います。こういうことって、本人にストレートに言わないとなかなか真意が伝わらないですよね。

そう。たいていのことは、当事者同士が直接話し合うのが一番。伝言ゲームのように間に他人が入ると、話がねじまがったりトーンが変わったりする危険性が高まります。相手が自分の代わりに物申してくれるなんて思いもせず、「実はこんなことがあって~」と気軽に愚痴ってしまった場合などは特にそう。

 
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