あなたは親不孝ではありません


青パンツさん、ご相談くださってありがとうございます。
お父様が亡くなって経済的に苦しくても、私立大学まで行かせてくれたお母様はすごい方ですね。そんなお母様に素直に感謝できるあなたも素敵な方だと思います。ですが、現在あなたが置かれている状況では、お母様に「住所を教えたくない」と考えてしまうのも無理もありません。

お母様からの「お金の無心」、そして「娘への依存心」。お悩みを読む限り、この二つが問題なのは明らかで、あなたの「感謝の気持ちが足りない」ことが原因では決してありません。青パンツさんは決して親不孝でも、非情な人間でもないと私は思います。

 


母親が選んだ人生の「見返り」を子どもが払う必要はない


それにしてもお母様はなぜ、お金を無心するのでしょうか? その背景や使い途はわかりかねますが、それでも青パンツさんは無下にせず、何度か生活と向き合いながら支援してこられたのは大変だったと想像します。

お母様は子どもを育て終え、介護からも解放されて、緊張の糸が切れてしまったのかもしれませんが、そもそもお金というものは自分がいただいている範囲内で、身の丈に合った使い方をするのが大人の常識。大人になってそれができていないお母様から「自分がやってあげたからあなたもやってと同じものがほしい」と要求されたとしても、あなたが働いて得たお金をお母様が思う通りに差し出す必要はないのです。

あなたも尊敬と感謝をされているように、お母様が育児、介護と長年にわたり家族に尽くしてこられたことは、とてもとても立派なことです。とはいえ、あなたに習い事をさせてあげたのも、私立大学へ行かせてあげたのも、祖父母を一生懸命介護されたのも、最終的にはお母様自身が選んだこと。にもかかわらず、「さあ、今度はあなたの番よ!」と、お金も出してほしい・介護もしてほしい・結婚したら同居してほしい、と次々と見返りを求められたら、誰だって逃げたくもなります。
厳しいことを言うようですが、選んだ道の責任をとるのが人生です。
あなたはあなたの人生を自由に選んで良いのです。