日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、コロナ禍で急速に導入が進んだリモートワークに関するモヤモヤです。
「出勤している人の気が知れない!」これってリモハラでしょうか?
エピソードをお寄せくださったのは、管理職として働くマイコさん(42歳・会社員)。
ワークスタイルについてのモヤモヤです。私の職場ではリモートワークするのもオフィスに出勤して働くのも、社員の裁量に任されています。コロナ禍当初は体制が揃っておらず、ほぼ全員が出勤せざるを得ない状況でした。それが今では大幅に改善し、自分たちは恵まれていると思っています。
私はなるべく出勤したい派。規制が厳しいときはもちろん控えていますが、許される範囲で出勤しています。オフィスに来ると気分が切り替わるし、集中力が高まるんです。
しかし同僚や部下の中には、そんな私に不満をもっている人もいるようです。「せっかくリモートワークできるようになったのにわざわざ出勤するなんて理解できない」「家でも十分仕事できますよね?」と声高に言っているのが聞こえてきます。私もなんだか遠慮してしまって、「子どももいないのに在宅できないなんて、私って古いよね」などと自虐してしまったり。
これも一種のリモハラでしょうか? なんだか疲れてしまいました。
リモートワークorオフィス出勤。その選択がストレスになることも
リモハラ(リモートハラスメント)とは、リモートワークに伴うオンライン上でのやりとりでのセクハラ・パワハラ・モラハラのことを指すそうですが、「リモートワークする・しない」のモヤモヤも、感じている方が多そうですね。マイコさんのように出社したい人が感じているストレス、今では大きな声で言いにくいのかもしれません。
数年前まで、会社勤めの人はオフィス出勤一択(ほぼ)だったことを考えれば、さまざまなワークスタイルの選択肢が生まれたのは歓迎したいこと。ぜひこのまま、人それぞれの生活や価値観に合わせた働き方ができるようになってほしいですよね。
一方で、オフィス出勤かリモートワークかという選択においては、単純に「個人の選択」では割り切れない部分も残っていると思います。
業務内容によって仕事を進めやすい環境は違うでしょうし、コロナの影響で出勤抑制を強化しなければならない局面もまだあります。また、職場によっては、「上司が出勤しているとリモートワークをしにくい」という本音だってあるでしょう。
「出勤する・しないは個人の裁量で」というマイコさんの職場は恵まれていますが、色々な意見がある中、自分で選択しなければならないのはある意味プレッシャーです。
「出勤しなさい」「リモートワークしなさい」と一方的に指示されるときとは違うストレスを感じている人もいるのではないでしょうか。
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