日頃から意思疎通をとることが大事
インコにとって言葉を話すことは、単に「言葉を覚える」ということだけでなく、「もっと仲良くなりたい」というアピールでもあります。
書籍『インコのひみつ』(著:細川博昭/イースト・プレス刊)には、こういったことが書かれています。
<インコが言葉を話せるようになるのは、まずそのための身体的な資質があること。そして、「話したいという意志」をもっていること。この二点によります。>
基本、オスが話します。オスはメスへの求愛目的でさえずるため、メスよりも鳴管の筋肉が発達しているからのようです。ただ、メスにも鳴管はあるので、なかには話す子もいるといいます。
もし自分が飼っているインコが、身体的な資質があるのに話さない場合は、「話したいという意志」を持ってもらう必要があります。
日頃から人間がインコの心の声を聞くようにしていると、インコのほうも、さらにコミュニケーションをとりたくて、言葉を覚えるところはあるかもしれません。
逆を言うと、インコが思いを伝えていても、人間が分かろうとしていなかったら、だんだん気持ちを表すことを諦めてしまうところも。
これは、人間の世界でも言えることです。例えば、会社の上司が社員の意見を何も聞いてくれなかったら、社員はだんだん「何を言っても無駄だ」と諦めてしまうことはありますよね。
「インコと飼い主の気持ちの通じ合い」の延長に、インコが話すという行為があるような気がします。
最近、「飼い鳥を捨てる飼い主が増えている」というニュースを目にしては、心が痛みます。安易に手を出して育てられなかったケースや、鳥を“物扱い”して、気に入らないから捨ててしまう人がいるようです。
正直言うと、私も飼い始めるまでは、インコの飼育は簡単だと勘違いしていました。でも、むしろ他の動物よりも大変なところがあります。それについては、次のページで紹介します。
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