2014年当時のジョニー・デップとアンバー・ハード。写真:Backgrid/アフロ

タイトルを見て「まだやってるの!?」と驚いた方もいらっしゃるかもしれません。そうなんです、2016年に離婚が成立したのに、まだ裁判で争い続けているジョニデことジョニー・デップと、元妻のアンバー・ハード。

 

離婚したのに何をそんなに争うことがあるんだと思ってしまいますが、今回の裁判は2018年にアンバーが米「ワシントンポスト」紙に寄稿した記事で、名前は出していないものの「私はDVサバイバー」と、ジョニデにDVを受けたと仄めかすような内容を書いたことに対し、ジョニデが名誉毀損で告訴したもの。

アンバーに5000万ドルの損害賠償を求めるジョニデに対し、アンバーは1億ドルの支払いを求めて反訴しています。もともとは2019年に告訴していたのですが、ジョニデが出演していた映画『ファンタスティック・ビースト』続編の撮影スケジュールの関係で延期になり、ようやく今になっての開廷に。そしてなんと、この裁判の様子がアメリカの「Court TV」でTV中継されるという、謎の事態になっているのです。

裁判は、現地時間の4月11日からスタート。裁判官がジョニデとアンバーに裁判所の外でセルフィーを撮影したり、ファンとの記念撮影やサインをしたりすることを禁じるという異例の対策が取られました。前日から裁判所の近隣にテントを張って寝泊まりすることや電子デバイスを使用することも禁じられていたので、これはどうやら、ふたりのファンが集まることでの混乱を避けるためのものだったよう。

裁判に出席したジョニー・デップ。写真:代表撮影/ロイター/アフロ

12日の法廷にジョニデ側の証人として召喚されたジョニデの姉、クリスティ・デンブロウスキーは、自身とジョニデが幼少期に母親からDVを受けていたことを告白。その経験から「自分たちが家庭を持ったら絶対にDVのない家庭にしよう」と誓い合っていた、とクリスティ。そんなジョニデがアンバーに暴力など振るうはずがない、というわけですね。

しかしアンバーは、最低でも14回はジョニデから虐待を受けたと主張。さらに、ジョニデのパーソナル・アシスタントを数年間勤めていたクリスティが「弟がドラッグをやっているところを見たことがない」と証言すれば、アンバー側はクリスティが2014年にジョニデに送った、「お酒をやめて。薬をやめて。コカインもやめて」というメールを証拠として提出する、といったやりとりが。また、ジョニデの幼なじみの男性が証言台に立ち、ジョニデが以前、「アンバーの死体がホンダ シビックのトランクで腐敗することを望む」というメールを送ってきたことを証言するという、ショッキングな場面も。

法廷でのアンバー・ハード。写真:代表撮影/ロイター/アフロ

見ていてなんというか、どちらの得にもならない、ただただ足の引っ張り合いのような内容でびっくり。一体なぜ、こんな裁判をジョニデはわざわざ起こしたのか。いざこざが長引けば長引くほど、イメージは悪くなるばかりなのに……。ケイト・モスが惚れ込んだ、あの輝いていた頃の私たちのジョニデを返して欲しい(涙)。

2020年11月には、ジョニデがアンバーに対してDVを行っていたと報じた英の大衆紙「The Sun」を名誉毀損で訴えたものの敗訴、そのせいでファンタビ3作目から解雇されてしまったジョニデ。その怒りが収まらず、アンバーを何とか打ち負かしたい気持ちで一杯なのでしょうか。

アメリカはバージニア州で6週間続く裁判では、今後イーロン・マスクとジェームズ・フランコも証人としてオンラインで出廷する予定だとか。まるでドラマのように派手な登場人物たちによる、カオスな裁判の行方や如何に!?

 


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