年齢を重ねるにつれ、病気やケガによる入院は自ずと増えていくのもの。入院すると、治療費はもちろん、食事代や病院内での生活費など、気づけば何十万円単位の出費になってしまいます。治療費は保険適用や高額療養費制度のおかげである程度の金額内に収まりますが、差額ベッド代は健康保険適用の範囲外ということもあって「こんなにかかるの!?」と思う人もいるかもしれません。純粋な医療費よりも高額になる可能性が高いのが差額ベッド代です。今回の相談者・美樹さんも、義母の入院費に含まれた差額ベッド代という思わぬ出費に困惑していました。
有無を言わさず2人部屋に入院!?
80歳になる義母は特に介護などは必要なく、私たち家族と元気に二世帯暮らしをしていました。ある時37度の微熱が続くというので、市販の風邪薬を飲んで様子を見ていたんです。ですが次第に食欲もなくなってきたので、かかりつけ医に診てもらいました。すると肺炎になっていることが判明して……。高齢になると症状が出づらいようで、私たち家族はまったく気がつきませんでした。幸いまだ肺が真っ白というわけではなく、軽症とのこと。ただ、経過観察のため即入院となりました。
義母の身体の心配と同時に頭をよぎったのがお金のことです。入院期間は10日間ぐらいだろうと言われましたが、入院費用は見当もつきません。そのまま入院に関する説明を受けると、さらに追い討ちをかけるように告げられたのが差額ベッド代の話でした。
「あいにく今は大部屋に空きがありません。2人部屋となりますがよろしいですか?」
担当者の説明によると、2人部屋は1日6600円とのこと。10日間の入院ともなれば、差額ベッド代だけで66000円もかかります。さらに入院日数が増えていくかもしれないと思うと不安でいっぱいになりました。ですがそれから別の入院先を探すというのもそれはそれで不安なので、渋々同意書にサインしたんです。
それから数日後、見舞いに行くと看護師さんが「4人部屋が空いたので移動の手続きをしますか?」と言ってくださって。これで差額ベッド代から解放された!とホッとしていたら、なんと退院時の会計で10日分の差額ベッド代が加算されているじゃないですか! よくよく聞くと、4人部屋でも差額ベッド代がかかるとのこと。4人部屋は1日3300円と微々たるものでしたが、それよりもその記載を見落としていた自分がなんだか悔しくて。
そもそも差額ベッド代って個室に入院するから取られるものだと思っていたのに、結局これってどんな部屋でも取られてしまうんですか?
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