スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

 

一体何個集めたら気がすむのか……
自分でも嫌になりますがどれも少しずつ違っているんです、私の中では!(笑)
小さなヘアークリップですが、私はコーディネートの一部として考えています。
なので、選び方は靴やバッグと同じ。
今日の服の色に合うか、テイストに合うか……
なのでやっぱりいくつかは必要なんですねぇ。

 

アレクサンドル ドゥ パリはカラフルやキラキラも得意なブランドですが、私が持っているのはシックなものばかり。
スカーフの選び方もそうですが、今は小物は効かせるより馴染ませる方が気分なので、なるべくよく着る服の色に馴染む色、そして黒髪に似合うものを買い足すようにしています。
髪を伸ばし始めたのはちょうど出歩くのが難しかったニ年ちょっと前。
少し気分を変えたかったのと、年々シンプルになっていく自分のコーディネートに女性らしさを加えたかったからです。

 

髪は女の命! とよく聞きますが、命とまではいかなくてもダウンスタイルでいるだけで仕草まで変わるので不思議なものです。
まぁ、長い髪がないと掻き上げる髪もないってもんです(笑)。
それだけでも私にとってはいい変化です。
そしていつでもダウンスタイルを楽しむためにヘアクリップは欠かせません。
ゴムで結ぶと致命的なあとがついてしまうので、もうハリがなくなった私の髪はシャンプーするまでそのあとが取れません……。
しかし悲しんではいられませんよ。それを楽しんじゃうのが私のいいところです、多分。
だったら……と、以前髪が長かった時によく使っていたヘアクリップを引っ張り出してきて使い始めました。

 

……なんて便利!
後ろでくるっとお団子にしてサクッとクリップで止めるだけ。
パリマダムをお手本にしてやってみましたが、簡単にできました!
シック、シック! これなら止めている姿も可愛いし、ダウンにしてもいい感じのニュアンスが残ります。
そこから毎日のように頑張り続けた初代にやっと後輩ができ、最近また新人が入りました。
今はこの3つをその日の気分で使い分けています。
たかがクリップ、されどクリップ。
こういうさりげない部分にこそ品は宿るんじゃないかしら。
このブランドのカチューシャも大好きなので、その話はまた今度。
今日もクリップと一緒に、行ってきます〜!

写真・文/福田麻琴

 


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