日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、仕事相手の行動に「私、信用されてない?」と感じてしまったというモヤモヤです。

 

私が担当のはずなのに……。仕事相手がほかの人にこっそり連絡しているみたいです。


エピソードをご紹介くださったのは、数年前に転職し今では中堅どころの立場で働くカオルさん(35歳・公務員)。

民間企業から転職して4年たち、随分仕事に慣れてきました。今担当している分野については、去年マニュアルの全面改訂にも関わり、自分としても自信をもって働けています。

最近モヤモヤしているのが、とある仕事相手のこと。他部署の同僚で、私が担当している分野についてよく質問や相談をしてきます。丁寧に答えているつもりなのですが、その人はいつも、私の上司や前任者にこっそり「裏取り」しているみたいなんです。

そのことを上司から聞いて、ショックでした。「カオルさんの回答が間違っていたわけではないし、あの人はとても慎重なタイプだから」と言ってもらいましたが、その後も彼の癖は変わらず。しかも私にはバレていないと思っているようです。

私は部署の中でも数少ない女性ですし、上司も前任者も一回りくらい年上の男性。そういうことも影響しているのかな、と考えるたびにモヤモヤします。

 


人がセカンドオピニオンをとる三つの理由


仕事相手がセカンドオピニオン(よりよい判断をするために、当事者以外の専門家に意見をもらうこと)をとりにいくタイプなのですね。セカンドオピニオンは大事だけれど、こっそりよそで「答え合わせ」されていると聞いて気分のよい人はたぶんいないと思います。

まずはその仕事相手にも、上司と前任者にも、「不安なことがあったら改めて、担当の私に聞いてほしい」と正直に伝えた方がよいのではないでしょうか。上司から、「カオルさんはちゃんと回答できていないのかな」と思われるのはよくないですし、前任者はもう別の仕事をしているわけですから余計な時間をつかわせるのは申し訳ないですよね。


仕事相手の方がセカンドオピニオンをとりにいくのには、どんな理由が考えられるでしょうか。

①その人の慎重な性格によるもの
②カオルさんの説明に納得できていない、違和感をもっている
③カオルさんという人を信用できないでいる

①であれば、カオルさんに問題があるとは限らないと思います。誰が相手でも、きっと同じ確認作業をするタイプなのでしょう。こういうタイプの人に「担当のカオルさんを通して」とお願いしても、直らないかもしれないですね。それはもう仕方のないことかもしれません。

②であれば、こちらの対応について振り返ってみなければなりません。説明の丁寧さやわかりやすさについては、感じ方や基準は人それぞれ。「分からないところは残っていませんか?」「不安なことはありますか?」と相手にうながし、対応に工夫することで、カオルさんのスキルもますます磨かれていくのではないでしょうか。

……さて、一番やっかいなのは③です。

 
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