世界最大級のエンターテインメントの街をBTSがジャック! 4月8日から16日まで4回にわたりラスベガスでコンサート「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LAS VEGAS」を開催したBTS。7人がグラミー賞授賞式やビルボード・ミュージック・アワードも開催される世界最大級のエンタメ都市に巻き起こした旋風とは――。まるで祝祭のようなライブの街を体感すべく、ラスベガスに飛んだ翻訳家・ライターの桑畑優香さんが、全3回にわたり現地の様子をレポートします!

ラスベガスの人気ホテルに大きな看板が。奥にはカジノも!(写真提供/筆者)


「“ボラへガス”を見たい……」


東京からロサンゼルスを経由してラスベガスまで17時間。飛行機のなかで原稿を仕上げて睡眠時間ほぼゼロの状態だったにもかかわらず、到着してすぐにストリップ(ラスベガスの中心部)に繰り出したのは、ライブの前日、4月7日の夜のことでした。ラスベガス観光局のTwitterがアカウント名を韓国語で「紫するよ」を意味する「ボラへ」にかけた「Borahaegas(ボラへガス)」に変え、パープルにライトアップされた街並みの写真をアップ。


パープルと言えば、そう、BTSを象徴する色。街を挙げてBTSを歓迎するラスベガスの夜景を見てみたいと思ったのです。

 


ところが……。中心街ストリップは、ところどころにパープルの光が見えるものの、想像していた「街全体がライトアップ」とはほど遠い印象。一緒に歩いた日本人ARMYさんも「あんまりボラへじゃないですね」と、ちょっとしょんぼり。ラスベガス観光局のライトアップは特定の時間帯のみだったのかもしれません。

あれ、思ったよりもパープルじゃない……?(写真提供/筆者)

その時、目抜き通りの一角にパープルの水が流れる壁の道を発見! ここは、The Parkというリゾート施設の一部です。普段は透明な水がライトアップされているこの壁が、この日はBTSカラーに。


さらに、じっと街を見つめると、さまざまな色のネオンカラーが反射して、建物や木々がパープルに見える瞬間が。念ずれば叶うというのはこのことでしょうか。マジカルな一瞬を捉えて、紫に輝くラスベガスをパチリ!

 
タイミングを狙えば、どうにかパープルに輝くラスベガスの街を撮影できます(写真提供/筆者)

夜もすっかり更け、ホテルに帰るべくLyftで車を呼ぶと、電気自動車テスラがお迎えに。「好きな曲をどうぞ」という運転手さんに「BTSをお願いします!」とリクエストすると、「Play BTS」と車に向かって一言。テスラがチョイスした「Butter」のBGMとともに目抜き通りをドライブ。かくして、ラスベガスでの熱い日々が始まりました。

 
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