2度目だからこそわかる、起業のリスク


こだわりを詰め込むためには、ブランドを立ち上げ、当然初期投資が必要です。人件費、保管場所、広告費……さまざまな項目が頭をよぎりました。

酵素ドリンクの起業で、在庫を抱えるリスクも分かっていたので、覚悟が必要だと思いました。果たしてまたあの時のように、いいえ、あの時以上に頑張ることは可能なのだろうか?

自問自答する日々に、知人が思いがけないお話を持って来てくれました。

渋谷のスクランブルスクエアでPOP UP SHOPをしてみないか、というのです。

高感度な女性がターゲットの会場で、渋谷のど真ん中。「これはチャンスだ!」と直感的に思いました。この流れに乗ってみよう。

2020年10月、ブランドを立ち上げることを決意してから2ヶ月も経たずに、POP UPを開催しました。デザイン担当や現場の担当など約10人の女性で進めました。もうがむしゃらでしたね(笑)。会場であるスクランブルスクエアのコスメフロアに、食器が出店したのは初めてのことだったそうです。大盛況となり、なんと予想の4倍以上の売り上げを記録しました。

 

それから、どんな器があったら使いたいか、魅力を伝えるためにはどうしたらいいかなど「ものづくりラボ」を開いて、ブランドを育ててきました。

 

おかげ様で順調に成長し、ときに商品の在庫がなくなってしまうこともあるほど。そんなときに蘇るのは、やっぱり「あの日」のことでした。