副業・複業。働き方が自由になったいまこそ、挑戦してみたいですよね。

そこでパラキャリアを軌道に乗せた先輩にインタビュー。「一歩を踏みだした瞬間」と、その新しい世界を、教えて二足のわらじさん!

残業中、深夜にトイレに駆け込んで...「女性の悩み」から始まった大手会社員の起業_img0
 

大企業を退職・派遣社員をしながらモノづくりを始めた「元・二足のわらじさん」の小島未紅さん。後にハイセンスなノンワイヤーブラジャー「24hブラ」を大ヒットさせ、ブランド「BELLE MACARON」(ベルマカロン)のオーナーにしてたった一人のプロデューサーとなります。

学生時代は起業に特段の興味もなく、むしろ大企業に勤めたいと考える「安定志向」だったという小島さん。そんな彼女を突き動かし、二足のわらじを履きながら商品開発、そしてブランドオーナーになるまでの足跡を伺いました。

 


大企業で働くことが夢だった。けれど……


激務のシステムエンジニアをしながら、別のジャンルで起業をして、その後独立。今も一人で商品企画開発からSNSの宣伝、顧客対応などを行っています……そう言うと、「すごいバイタリティ! 昔から起業家マインドだったんですか?」と訊かれることもありますが、まったくそんなことはありません。

学生時代から一人で没頭できるPC作業が好きだったのと、プログラミングの授業でますます興味を持ったことがきっかけで、SIer(システムインテグレーションを行う企業)を選びました。一番の理由は、「技術の力で世の中に新しい価値を提供できる」と感じられたから。

というのも、初めてiPhoneを手にした時の衝撃が忘れられなくて。「てのひらの上のコレひとつで何処でも行けるし何でもできる、今までの概念を変える商品だ!」と感激しました。

たったひとつのモノがそれまでの日常や価値観を変えてくれるような体験を、いつか創り出したい。どんなにささやかでもいいから、誰かにまったく新しい体験を届けられたら......と、心の片隅で思っていました。

同時に、長く働きたい、ずっと仕事に打ち込みたい、というのが私の人生の大前提。

小さい頃から仕事モノのドラマが大好きで、女性でも仕事で輝きたいという憧れもありました。だからこそ、広く人にサービスを届けられる大手SIer企業を選びました。

ところが、人生そう目論見通りにはいかないもの。問題は、比較的すぐに出現したのです。

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ノンワイヤーブラジャー「24hブラ」の生みの親、小島さんの足跡
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