優秀な女性ほど“ワーカーズハイ”に注意して


疲労そのものも、単純な疲れから来るフィジカル的なものと、性格から来るもの、もしくはその両方が複雑に絡み合っての症状勃発なのですが、疲れって実は怖いんです。

がんばる時に活躍してくれるホルモンであるエンドルフィンとドーパミン。脳内麻薬とも呼ばれるエンドルフィンの効果でランナーズハイならぬワーカーズハイを続けていては、体は壊れます。緊張や興奮、不安や恐怖で分泌される「ドキドキしちゃう」ホルモンのアドレナリンも出っぱなしだと、ある日、突然、愛子さんのようにガクッとなっちゃう……。

「ママは疲れたので寝ます」「本日はいたしません」心が折れる前に、頑張る女性にやってほしいこと_img0
 

真面目な女性に多いのですが、優秀ですから物事を成し得る実力がおありです。それ自体は自信を持つべき、誇らしい特性です。恐らく、これまでの人生の中でも、自分が大切に思っている物事と「テキトー&イイ加減」に向き合うなんてことはしてこなかったはず。故に、「出来ない」「やれない」という現実にショックを受けてしまうんです。「やりたい」「やれるはず」という気持ちがあるだけに、余計、辛いですよね。けれども、強制的にストップがかかったならば、それは「肩の力を抜きましょう」という「天からの思し召し」。

人間にはスーパーマンのようにがんばらなければいけない瞬間もあるでしょう。でもね、それは「ここ一番」の時だけで十分です。

 

ポキッと折れる前に「ててほい」の法則を


この対策として、私がおすすめしたいのは「ててほい」の法則。
・て……適当
・て……適度
・ほ……ほどほど
・い……良(い)い加減
という意味の私の造語です。ほど良く、丁度いいくらいに、度が過ぎない程度に、いい塩梅で、気負うことなくラクに構えればいいって意味になります。

まずは、緊張でこわばった体をほぐすこと。そして、同時に頑なになっていた思考を緩めることで、活力が快復していきますからね。

自分の体力を含めた物事の「良(い)い加減」を見極めるのは難しいことですが、その適量を日々、加減しながら、最後は「もう、いっか!? テキトーで!」くらいの「ほどほど」で1日を終われるといいですよね。愛子さんも「ててほい効果」でだいぶ、元気になりました。

お年頃である私たちは、体と相談しながら、時に「もう若くないさ」と「自分に言い訳」すればいいんです。(byユーミン『「いちご白書」をもう一度』)

目標はそう、コスモス。折れそうで、折れない花になって、私たち、楽しく生きていきましょう。