あなたがいなくても、どうにか回ります


仕事もそう。家庭もそう。あなたがいなくても、短期間なら、どうにか回ります。「私が、私が!」は幻想です。疲れのピークという感覚を無視したら、それこそ、金も時間も信用も失う結果になっちゃいますよ。ボロボロになった神経が復活するには、それなりに時間もかかるし、自力じゃ治癒が難しくなるのでプロに頼る金も要る。その間に、周囲もそうですが、あなた自身があなたに対する信頼を失っていくことが一番、切ない。

そうならないために、どうか勇気を持って、ドラマ『ドクターX』の大門未知子先生になりましょう。「いたしません!」ってね。

「ママは疲れたので寝ます」「本日はいたしません」心が折れる前に、頑張る女性にやってほしいこと_img0
 

「お皿洗いいたしません」「洗濯物たたみいたしません」「無駄な残業いたしません」って言っちゃってください。何も「一生やらない」って言ってるわけじゃないんですから、具合が悪い時くらい「いたす必要」ございません。

さらやかに、そして、ハッキリと「またのお越しをお待ちしております」と言っていい。

それが、あなたとあなたの大切な家族を守ることに繋がります。

 


作者プロフィール
やまざきあつこさん

1963年生まれ、鍼灸師。藤沢市辻堂にある鍼灸院『鍼灸師 やまざきあつこ』院長。開業以来28年間、7万人の治療実績を持つ。1997年から2000年までテニスFedカップ日本代表チームトレーナー。プロテニスプレーヤー細木祐子選手、沢松奈生子選手、吉田友佳選手、杉山愛選手などのオフィシャルトレーナーとして海外遠征に同行。そのほかプロライフセーバー佐藤文机子選手、プロボディボーダー小池葵選手、S級競輪選手などプロアスリートの治療にも関わる。自律神経失調症の施術には定評がある。


鳥居りんこさん(取材・文)
1962年生まれ、作家、教育&介護アドバイザー。2003年、『偏差値30からの中学受験合格記』(学研プラス)がベストセラーとなり注目を集める。執筆・講演活動を軸に、現在は介護や不調に悩む大人の女性たちを応援している。近著に、構成・取材・執筆を担当した『1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ』(鹿目将至著、双葉社)など。最新刊は『増補改訂版 親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ』(双葉社)。そのほか、プレジデントオンライン、サイゾーウーマン、STORY、ダイヤモンドオンラインなどのWEB媒体でコラムを連載中。

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『女はいつも、どっかが痛い:がんばらなくてもラクになれる自律神経整えレッスン』
著者:やまざきあつこ、鳥居りんこ 小学館 1430円(税込)

生理痛に更年期障害、さらにはホルモンの変化による不定愁訴などなど……。女性のカラダはいつもどこかが痛くなりがちです。家事も育児も介護もちゃんとやって当たり前。そんな毎日に追われて不調に悩む女性と28年間にわたり向き合ってきた著者が、がんばり過ぎないためのコツを教えてくれます。「いつもどっかが痛い女性」の心と体に、励ましをくれる一冊。



構成/金澤英恵
 

 

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