ゼレンスキー大統領主演ドラマらプロモーション


経済活動を続けているのはアラさんだけではありませんでした。4月3日から6日まで開催されたMIPTV期間中、ウクライナから総勢80名の業界関係者が参加していました。主催するRXフランスが支援の一環で、ウクライナ人によるブース出展費や参加料を無料にしたことが助けとなり、また複数のヨーロッパのメディアが積極的に協力したことで実現しました。

 

会場には青と黄色の国旗カラーをあしらったプロモーション用のリーフレットなどが用意され、ウクライナ発のドラマや映画、リアリティショー、ドキュメンタリーが改めてフォーカスされる場面も作られました。ウクライナでは2021年には年間130本ものオリジナルドラマが制作されていたのです。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領が元俳優であることはよく知られていることです。これまでドラマからバラエティまで幅広く出演し、過去に主演した政治風刺ドラマ『国民の僕』はNetflixで5月16日から配信予定です。またウクライナ発の世界的に人気のあるドラマには『スニッファー ウクライナの私立探偵』もあります。日本では以前、阿部寛主演で『スニッファー 嗅覚捜査官』(NHK)としてリメイクもされています。

 

ウクライナで撮影された映画やドラマも数多く、その中で米HBOの最高傑作と言われる『チェルノブイリ』という作品もあります。1986年旧ソビエト連邦のチェルノブイリで実際に起こった原子力発電所事故を題材としたものです。日本では現在、Amazonプライム・ビデオやU-NEXTで視聴可能です。