こんにちは、ブランディングディレクターの行方ひさこです。ものぐさなわたくしの日々、そして身の周りにある「もの」との付き合い方についてゆるゆると綴って参ります。

今回は、器のように使いたい愛おしい土鍋たちについて。

うちには土鍋が7つほどあるのですが(持っているお鍋の大半が土鍋!)どの子たちもドヤ顔でテーブルに上がりこんできます。それぞれになんとなく役割がありますが、共通して言えるのが調理道具としてだけではなく、テーブルを鮮やかに彩る役割も果たしてくれるのです。

まずこの子。

陶芸家 二階堂明弘さんの土鍋で、私のファースト二階堂鍋です。

 

なんとも可愛らしいコロンとしたシルエットに一目惚れして連れて帰ってきました。前の家では炊飯担当だったのですが、引っ越してからは野菜スープなどをたっぷり作る時の汁物担当へ部署移動。

保温効果はもちろんなのですが、不思議なことに入れっぱなしにしておいたお米が不味くならない!私は、わりとプリミティブ寄りな生活をしているため家電が少なく、電子レンジを持っていないのですが、お米を炊いて余ったものを朝までこのままにしておいても美味しくいただけるんですよね。炊飯器じゃ、こうはならないはず。

 

そして、こちら。底が平らで深さは3センチほどしかないニッチな土鍋。

 

この子も1つ前の土鍋と一緒に連れて帰ってきたものです。一度に2つ土鍋を買うことってなかなかないかもしれませんが、私はこの日にやり遂げました。

この日は根菜の白味噌煮です。もちろん鍋のままテーブルに出すことで、実力以上にご馳走に見せる作戦に一役買ってくれています。

蓋は高さがあるので、彩りの良い野菜たちを蒸し焼きにするのにもピッタリ。二階堂さんのご自宅にお伺いした時は、ご本人自らこの鍋でステーキと野菜を焼いてくれました。

 

そして、ある日はたけのこと山菜と軍鶏のお鍋。すぐ火が通る具材の時は、この薄さでも十分なのです。

そして、こちらも二階堂さんのもう少し深さのある土鍋。ご本人さまから内祝いにいただいた大切なものです。

 

2人分の煮込み料理や、湯豆腐などに活躍してくれています。

この日は礼文島で漁師をしている友人から送ってもらった鮑を使って、厚揚げと青菜と一緒に煮込みました。ぐつぐつしたままテーブルに並ぶと、高級中華に見えてくるような………鮑だからかな………。

そして、二階堂さんの土鍋のラストを飾るのは、こちら修善寺の土を使って作られた土鍋。

 

こちらはある程度深さがあるのでオールマイティです。薬膳鍋や豚しゃぶ、水炊き……とにかく何にでも使えます。おでんも、いいね。

目に写る佇まいは他のものとは全く違いますが、そのシルエットは特に愛らしく使い込むほどに味が出そうです。早速初日からカレー鍋をして少し焦がしてしまったので、写真は使用前の美しいものをチョイスしました。(今はもう少しこなれております。)

 
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