入院すると、治療費はもちろん食事代や差額ベッド代など、さまざまなお金がかかってきます。それらは「退院時にクレジットカードで支払えるから何とかなるでしょ」とさほど気にしていないかもしれませんが、実は入院時に支払わなければいけないお金や保証制度があるということをご存知ですか? 今回は、会社の同期に「親の入院時に大変だったこと」を聞かされた直子さんの話を紹介します。

 


親が入院、その時……!?


同期の紀子とは、入社以来20年の仲。私は子どもがいて、彼女は独身ですが、これまで仕事の話から家庭のことまでありとあらゆる話をしてきました。そんな紀子が、先日こんな話をしていました。

「実は72歳になる母親が先日糖尿病で入院したの。うちの父はもう亡くなっているから私が入院の手続きをしたんだけど、書類に保証人を2人書くように言われてね。さらに翌日までに入院保証金を5万円持ってきてって言われて慌てちゃった。お金のことはともかく、私は独身で妹は海外暮らしだから、保証人を2人用意するのが大変で……。急遽茨城に住む叔母の名前を借りて何とかしたけど、母は叔母に何も話してなかったみたいでそれはそれで心配しちゃって」

紀子が言うには、保証人は友人などに気軽に頼めるような内容でもないらしく、そんな些細なことで独り身であることの現実を突きつけられたとか。それと同時に、「自分の身に何か起きた時の保証人についても不安になってきた」と言うんです。

私の親も70代半ば。「そろそろ病院にお世話になる日も近いかも」なんて考えていた矢先に彼女のそんな話を聞いたので、入院時の保証人と保証金について気になってきました。一体どういう制度なのでしょうか?

 
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