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眠気を抑えて集中力を高めたい「ワーキングスペース」におすすめの香りは?【ルームフレグランス】

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おうち時間が長くなった今、部屋の中を整えたり見直す人が増えています。そのなかでも需要が高まっているのが香り。「空間に香りを漂わせることで居心地がよくなり、五感も満たされます」とフレグランスアドバイザーのMAHOさん。6回に渡り、ルームフレグランスの選び方をご指南いただきます。第4回目はワーキングスペースの香りです。

 


爽快感のあるグリーン系で、仕事に対するやる気スイッチをオン!


「リモートワークが定着して、自宅で仕事をする時間が長くなった方も多いと思います。プライベートとワーキングのモード切り替えを上手に行うためにも香りは有効です」とMAHOさん。
おすすめはグリーン系の香り。
「グリーン系のなかでもキリッと爽快感があり、頭が冴えるようなノートがよいでしょう。具体的にはミント系や針葉樹などの香り。仕事に対するやる気スイッチが入り、集中力もきっと高められるはずです」
また仕事部屋はインテリアが殺風景になりがち。「おしゃれなデザインのディフューザーを置くことで、香りだけでなく見た目でも空間が整い、気持ちよく仕事を始められますし、リモート会議のときに背景にディフューザーが映ることで“ばえる”という声も」
専用のワーキングスペースがない人は、持ち運びができるタイプやティッシュに香りをしみ込ませて近くに置いておくのもおすすめだそう。
具体的にピックアップいただいた3点はこちら。


新たな可能性を求めて開発されたミントの香り

開発者の在宅勤務時の悩みから生まれたフィッツコンディショニング。「オン・オフを切り替えてベストコンディションを引き出させるようにと、医学博士で精神神経科学の教授監修で独自に開発した機能性香料が使用されています。ミントが効いた爽快さは仕事モードにぴったりです」とMAHOさん。ミントやラベンダーにマリンノートが加えられたすっきりした香り立ちは主張しすぎず、ジェンダーレスで好き嫌いなく使えるのも魅力。実際に「オン・オフの切り替えがしやすい」「集中できる」という声も寄せられているそう。専用のワークスペースがなく、ダイニングなどでリモートワークしている人は、瞬時に空間の香りをリセットできるスプレータイプもおすすめ。


目がさめるようなシトラス&ウッディ

さまざまな香りのコレクションが揃うイスラエル発のサボン。MAHOさんがワーキングスペース用に選んだのは意外にも“ジェントルマン”の香り。「目の覚めるようなシトラスからグリーン、ウッディへと移り変わるマニッシュで洗練された香りです。製品名に“ジェントルマン”とあるようにメンズ向けではあるのですが、シャキッとしたいときにおすすめ。私は同シリーズのスクラブを朝のシャワーで使用していますが、眠けが覚めすっきりします」。アンティーク調のボトルは、素朴かつシンプルでありながらどこか印象的。インテリアのアクセントとしてもぴったり!


持ち運びにも便利な精油&ポプリ

「専用のワーキングスペースがなくて、おうちの中で移動して仕事をしているといった方には、持ち運びのできるタイプを」とMAHOさん。こちらはエッセンシャルオイルにポプリがついたもので、必要な分だけ垂らして香りを楽しむタイプ。香らせたくないときはふたをすればよいので調整が可能なのも魅力。「オリエンタルと書いてありますが、甘くはなく、タイ料理などで使用されるコブミカンやレモングラスなどの精油100%のブレンド。冷涼感のあるアジアンティックな香りです」。カフェでリモートワーク⋯⋯ なんてときは、オイルをティッシュに含ませてこっそり香りを楽しんで。

手軽に気分転換ができ、“心のスイッチ”の切り替えに大活躍する香り。「誘惑が多くて集中できない」といったときは、ぜひ香りの力に頼って。自宅にいながらオンオフのメリハリがついた1日を過ごせるはず!

MAHOさんフレグランスアドバイザー。フレグランスメーカーなどを経て独立。クロスブランドで500種類以上のフレグランスと、天然・合成香料が揃う「プライベート トワレ」にてカウンセリングを実施する。サロンワークのほか、セミナーやイベント、製品開発など、多岐に渡って活躍中。日本フレグランス協会常任講師。

撮影/小林久井
構成・文/村田由美子

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