ワークのポイントは、「空間の視点」「時間の視点」をもつこと
ワークの目的は、目の前の悩みを客観視して「考える」ステップに進むことです。そのためには、ただ漫然と書けばいいわけではありません。
ワークするときに必要なのは、「空間の視点」と「時間の視点」。空間の視点とは、改善点を見つけるために「自分のいる場所を違う場所と比較する」視点。時間の視点とは、生産性を高めるために「時間の使い方を見直す」視点です。
金曜夜のセルフメンテナンスワークを例に、二つの視点の使い方を考えてみましょう。
うまくいかなかったこととして、「後輩にお願いしたプレゼン資料がイマイチで、修正に時間がかかった」ことを思い出したとします。
これを「空間の視点」で考えると、「他社で働く友人Aさんは、後輩にどう指示を出しているのかな?」という発想が出てくるかもしれません。指示は口頭で? それともメールで? 説明するときにはどういうことに気を付けているのかな? 「よし、Aさんとランチするときに聞いてみよう」まで考えが進めば、前向きな気持ちでワークを終えられます。
「時間の視点」で考えると、「修正作業、本当に必要だったかな?」と思いつきます。そもそも今回のプレゼンに資料は必要だったか? もっとラフな出来でもよかったのではないか? 資料を修正する時間で別の企画を考えられたのではないか? こんな風に考えを進めれば、より抜本的な業務効率化につながる可能性がありますね。
キャリアの悩みに対する最大のリスクは、何もしないことです。
キャリアの悩みは9割解決できます。
―『今すぐ転職を考えていない人のためのキャリア戦略』より
頭の中でモヤモヤしているだけでは、道は拓けません。週末の二つのワークを習慣化して、キャリアの突破口をつかみませんか。さあ皆さんご一緒に、「Don’t be concerned! Think!(悩むな、考えろ!)」。
文 /梅津奏
前回記事「「普通の私」のままでリーダーになろう!自信がないことがプラスに働く、発想の転換とは」はこちら>>
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