こんばんは。編集・川端です。
「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室」、第110夜をお届けします。

今夜のお便りをご紹介します。ペンネーム・つきみさんからいただきました。

「今回、バタやんさんに相談したいことは、自分のニーズや感情、欲求を把握しづらく、外部にある『正しい価値観』『正しい考え方』に依存する自分の傾向についてです。のっけから抽象的な書き方ですみません。人との付き合い方に悩んでいるとき、『あの人が嫌い』だと思う自分の感情を認められない、悪くおもってはいけないなどと、杓子定規で優等生的な考え方にとらわれて苦しくなることがとても多いです。ここ最近自分にはエヴィデンスに裏打ちされた正しさだとか、社会的価値のある正しさに依存する傾向が自分を苦しくしているのかもなぁと思うようになりました。『正しさ依存』のようなものが身にしみついている自分が、そこから脱却するのってどうしたらいいのかヒントになりそうな本をもし知っていらっしゃったら、教えてください」

といただきました。
深いご質問にすごく考えちゃいました。

今夜の勝手に貸出カードは、内田樹さんの『困難な成熟』にしました。

この本は、「大人になる」「成熟する」とはどういうことかを、14歳でも読んでわかるように書かれた本です。14歳で読んだら14歳の感じ方があるでしょうし、つきみさんのような30代で読んでも、たぶん50歳でも60歳でも、自分が「大人になり」「成熟する」とはどういうことなのか考えさせられる本であります。

今夜は最後にお知らせがあります!


<今夜の勝手に貸出カード>

【第110夜】「大人になる」とは我慢強くなることじゃなく
 


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撮影/塚田亮平

 

 


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