みなさん、こんにちは!
しばらくご無沙汰しておりました。
やはり、目がまだね…。少し時間がかかってしまいそうです。。。
というわけで、PCに向かう時間も短くしておりましたが、また少しずつ、藍染めのこと、日常のいろいろなどをお伝えしていきたいと思います。
今日は藍染めの話を。
ずいぶん前に母にもらったエルメスのカレ。赤、緑、黄色というかなり見事なバブリー柄だったので、まるで身に着ける機会がないまま、タンスの中に…。
それを染め直してもらったのが、こちら。もう数年も前のことです。

藍の青を重ねることで、ベースの柄に独特の表情が加わり、浮かび上がるような陰影が。

染め直し(Over-Dye)は、衣服を蘇らせてくれます。藍の青が、また新しい息吹を吹き込んでくれる、そんな感覚です。
生地に藍の色素成分を吸着させ発色させる昔ながらの藍染めは、「生地を丈夫にする」とも言われてきたようです。生地が貴重だった古の頃、人々は、染め直したり継ぎ接ぎしながら、少しでも長く着るための工夫を凝らしてきました。「染め直す」ということは、もともとは必要の中で育まれた発想だったのです。
そんな天然藍ならではの魅力をお伝えしたくて、My Dearest Blue...の2014AWは、古着のフランネルシャツとアランニット、スカーフの染め直しを提案し、数点ずつに限りロンハーマンの千駄ヶ谷店で展開させていただきました。

1点1点、自分たちの足を使って買い付け、「手間」という文字の通り、手と時間をかけ、自然と呼応しながら天然の藍で染め直すーーー。
LITMUS の藍染めが施されるMy Dearest Blue...のアイテムは、必然的に世に送り出せる数も少ないですし、今の時代においては確実にどこか不器用です。でも、その分、人間味のある正直なものであり続けたいと思っています。そして、身に着けてくださった方にとっての特別な存在でありたい、と。
このスカーフを見た友人たちが、次々に染め直しをリクエストしてくれます。みんな持っているんですね、タンスの中に眠るいろいろ。。。
あるいは、気に入りすぎて着古してしまったものを、染め直してもっと着続けられるようにしたいという、そんな心温まるリクエストも。
染め直すことでまた新しい物として身に着けられる感覚を知ってもらえるのは、とても幸せなこと。
LITMUSの藍染めを通し、このような天然の藍だからこその魅力を知っていただけたらうれしいです。
Good day!!
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