結婚して一度は家を出たものの、親の介護や離婚をきっかけに再び実家へ。そんな方もいると思います。では実家に戻ったら、一体いくらお金を入れるのが妥当なのでしょうか。最近、母親を亡くしたことを機に実家に戻ったというシングルマザーの美由紀さんは、そんな疑問がふと湧いてきました。少し話を聞いてみましょう。
・シニア世帯の4分の1が子どもと同居という現実
・同居の場合はどこまで生活費を負担する?
・親子間で必要な費用のやり取りに贈与税はかからない
・知っておきたい「非課税になる制度」
母の死を機に再び実家へ
私は娘が1人いるシングルマザーですが、離婚したあとも実家に頼ることなく、娘と2人で暮らしてきました。そんな娘も先日無事に大学に入り、「ようやく自由気ままにひとり暮らしができる!」と思ったのも束の間。今度は母が亡くなり、それを機に実家に戻ることになりました。それまで住んでいた家から実家までは電車で1時間という距離でしたが、年老いた父を独りにしておくのも心苦しく、また私自身がコロナ禍で金銭的に不安を感じるようになったことで、数十年ぶりに実家暮らしを始めたのです。
母が1人残されていたら、年金が下がる分少しは実家のお金の心配もしたかもしれません。ですが残された父は、年金と貯金で一見余裕がありそうな暮らしをしています。ただ、食事だけは作って欲しいとお願いされて、食費と諸々の経費を合わせて9万円渡してくれるようになりました。本来であれば、住まわせてもらっている私が実家にお金を入れるべきなのですが……。
月々もらう9万円のうち、使うのは5万円程度。残りの4万円は貯めようと思えば貯められますが、それって贈与ということにならないのでしょうか。私の場合は微々たる額ですが、父の相続のことなどを考えて、ふと疑問に思いました。
- 1
- 2
Comment