バラエティ番組に、「独身キャラ」として呼ばれることがあります。そんな時、ふと勢いで「普通の結婚」などと口走って、ハッとします。
結婚したいと思える人に出会えることの方が奇跡で、独身だって「普通」の人生だと本気で思っているのに、そもそも結婚後の夫婦や家族のあり方も様々なのに、結婚の話をする時、当たり前のように「普通」という言葉を使っていることに我ながら驚きます。
結婚している人が「普通」なら、結婚していない私は、何?
結婚はしているけどうちの家庭は「普通」じゃないかも……。
不用意な発言で、誰かに疎外感のようなものを与えてはいないだろうか、無意識に傷付けてしまってはいないか、普段のほんの軽口でも、どこかで誰かを傷付けてはいなかったかと、後々ドキッとすることがあります。
思えば、誰もが子どもの頃から、多かれ少なかれ、様々な「当たり前」や「普通」に縛られて、苦しかったり、弾き出されてしまったり、という経験をしているのではないでしょうか。
イギリス留学から帰国したばかりの友人の話では、今、「PC」という言葉が流行しているそうです。
「Political Correct(ness)」の略で、特定の人種や民族、性別や職業、年齢などに対して、差別的な言動をしないこと。
例えば、LGBTQへの理解が深まる中で、「someone/anyone」などを受ける時に、私たちが授業で習った「he/she」ではなく、「they/them」を使うようになっている。
名前では男女の判別がつかない相手に手紙やメールを送るときも、昔は「Dear Sir/Madam」と書いていたものを、「To whom it may concern」とするのが一般的だとか。
おなじみ「Ladies and Gentleman」も、「Everybody」になっているらしい。
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