今期の恋愛ドラマは、ヒロインの心を鷲掴みにする“沼男”が多発していました。ハマったら危険だと分かっていても、恋に落ちてしまう。彼らには、「騙されてもいいから……」と思わせる力があるんですよね。SNSでも、“沼男”たちはかなりの人気を集めていました。
どの男性も、あまりにも魅力的で。“彼さえいれば”状態に陥っても仕方ないよな……と思わせる妙な説得力があったんですよね。そこで本稿では、女たちを狂わせてきた“沼男”たちを振り返り、その魅力を分析していきたいと思います。
令和の“危ない男”を体現していた『恋マジ』の柊磨
春ドラマでいちばんの“沼男”といえば、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系)の柊磨(松村北斗)ではないでしょうか。白い肌に、スラっとした体型。いわゆる草食系に見えるから、「あの人、遊んでるんだよ」と言われても、「いやいや〜」と思ってしまう。そして、どこか影があるんですよね。包容力だけでなく、守ってあげたくなる雰囲気まで纏っているのがズルい。
少し前までは、日焼けした肌にサーフィンボードを抱えていたりする(この例えは、ベタすぎるかもしれませんが……)どこからどう見ても肉食系な男性が、女性を狂わせるイメージがありました。けれど、令和の“危ない男”は、パッと見ただけでは分からない。だからこそ、どんどん“沼”に引きずり込まれていくのです。
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