10年後、20年後の自分のイメージを常に持ち続けることをおすすめします【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)が、5月27日に発売になりました。新刊から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


10年後までに「なくしていきたいこと」
「できるようになりたいこと」を考える

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私はよく、10年後、20年後に自分がどうなっていたいかを自分でイメージしましょうというお話をしますが、将来のビジョンがぼんやりしていて、長いスパンの目標を立てるのが苦手という人もいると思います。

こんな場合には、まずは、これから10年の間に「何をなくしていきたいか」を挙げてみるといいように思います。そして「なくしていきたいもの」として挙げられるのが、今の自分の生活習慣です。

たとえば、お酒を飲みすぎていたり、タバコを吸っていたり、睡眠時間が短かったり、運動の習慣がなかったり、塩っ辛い食べ物が好きだったりと、健康のために避けたほうがいいと科学的にわかっていることをやっていたら、まずはこの10年の間に変えていくことを目標にするといいですよね。

また、日常生活でついしてしまう自分の性格の癖にも「なくしていきたいもの」はあると思います。たとえば、人についお節介をしてしまう癖があるなら、なくしていきたいもののひとつです。
人生はその人自身のものなので、余計なお節介は、そんなにしなくていいことですよね。

ほかの例で言えば、つい頑張りすぎてしまう癖も、なくしていきたいものです。特に今の40代以上の人は、頑張りすぎることをよしとされてきた世代なので、寝る時間を削ってまで頑張ってしまいがち。
これからの10年の間に、もっとリラックスする時間を作るようにするなど、しっかり休みをとることに方向転換をしていくことは、年齢的にも大事ですよ。

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「これができるようになりたい」という目標を持つのもおすすめ


そしてもうひとつ、「これをできるようになりたい」という目標を持つといいと思います。

たとえば、「印税生活がしたい」というような、自分が何かを作ってそれによってお金が生み出されるしくみを作ることを目標にするのもいいですよね。
印税生活といえば、昔は本でも書かないと難しかったですが、今はYouTubeなどでも収入を生み出すことができますしね。

 
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