ファッションスタイリスト佐藤佳菜子さんが思いを綴る連載です。

 


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先週末に、フリーマーケットをやっていたのですが、mi-molletの読者の方からわたしとピグミにたくさん声をかけていただいて、ありがとうございました。ピグミは飽きてしまって、途中退出したのですが、それまでは機嫌よく店員をやっていました。

さて、順調に毎日焼けています。もともと地黒なのに加えて、外まわりをするリースの日、炎天下の中の撮影などで積み重ねて、ふと気づけば夏休みの少年。毎日誰かしらに、どこかに行ったのかと聞かれるのですが、渋谷区か港区か目黒区か行って千代田区。一言で言えば、どこにも行っていないです。

ただ、四十路のつとめとして、帰ってきて保湿だけはしないといけないと思い、パックをしてみたりクリームを塗ってみたりはしています。最近気に入っているのは、美容家のフジコさんがやっているファチュイテ。お会いしたことはもちろんないですが、あんな真っ白なモチモチの白玉の妖精のような方からしたら、まさか、こんな小2男子のような黒さの人に愛されているとは夢にも思わないでしょう。ただ、彼女の化粧品は、こんなサンサンと太陽を浴びた肌すら潤してくれる包容力があります。

 

もっとシリーズで持っているのですが、特に気に入っているのは、ブライテスト ファーストエッセンスという美容液と夜用のクリーム、ブライテスト エナジャイジングナイトクリーム (写真の真ん中ふたつのベージュのパッケージのもの)。今、商品名を見ながらこれを書いているのですが、ダーケストな手でブライテストという単語をタイプするパラドックス。なんだか申し訳なさしかないです。フジコさんごめんなさい。

そして、写真の上のスポイトのボトルは毛穴用のビタミン美容液。dr365のプレエッセンスC。美の賢者たちが肌にはビタミンだというのを鵜呑みにして、信じるものは救われる精神でビタミンを摂っているのですが、これは単純にビタミン関係なく美容液としても、とても肌がもっちりふっくりする気がして大好きなのです(当社比)。あまりに好きすぎて、定期便を申し込んでしまった。それゆえ、この子が十分に補給されるという心の余裕から、今朝、頼まれてもいないのに妹にもひと瓶どうぞとおすそわけをした。定期便が生む心の豊かさ。クッキーやジュースを分け合っていた日々がなつかしい。あれはいつのことだったかな。遠い記憶。いま分け合うのは、中高年用の美容液か酵素、そして、高濃度の栄養ドリンクとビタミンC。これが、アラフォーの姉妹の現実です。

そして、写真の下のジャーはソリーソのソリーソクリーム。こっくりまったりした高保湿なクリームで、砂漠のような肌をつやつやに変えてくれる。溺愛しすぎて何個めかわからないくらいです。ポーチの中にもミニサイズをいれていて、なんとなく顔が乾いたときに塗っています。

黒さはもう仕方がない。それにわたしは美容家の皆さんのような肌へのメンテナンスもできない。でもせめて保湿だけはと思い、黒い肥沃の大地を目指してせっせと塗っています。

トップス/ジャンシドゥーム パンツ/マカフィー バッグ/ザロウ 靴/ロシャス

まぁ、毎日こんな服を着ているから焼けるのでしょうね。でも、好きだからしょうがない。


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バナー画像撮影/川﨑一貴(MOUSTACHE)
文/佐藤佳菜子
構成/高橋香奈子
 


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