いつも通りの夏の日曜日に、突然の脳卒中で倒れたのは、48歳2児の母でありフリーライターの萩原はるなさん。救急車で急性期病院に運ばれ、予兆も準備もまったくないまま入院生活が始まりました。
なぜ自分に、こんなことが起こったの? 後遺症は? 突然の事態に自分なりに向き合いながら、治療やリハビリに励む日々をレポートします。
今回は、入院中の食事についてのお話です。
顔の右側が動きにくい状態から、おぼつかない左手での食事がスタート
前回「3度の飯より風呂が好き」と言ったものの、風呂は週に3回しかないスペシャルイベント。やはり日々のお楽しみは、1日3度のごはんです。
以前もお話ししましたが、突然倒れて救急車に運ばれた私は、2日間ほど飲まず食わずで過ごしました。病室のみなさんに運ばれてくるごはんを横目に、「なぜ私にはないの〜」と指をくわえて見ていた(比喩です)ものです。
後から「脳出血後、食事を摂ると具合が悪くなることがあるから」と理由を聞かされ、「最初に言ってほしかった!」と恨みがましく思ったほど、食い意地が張っている私。
その後、「トロミ食」から食事を再開し、どうやら食べることに問題はなさそうだと判断され、徐々に「普通食」に近づくことができました。
といっても、顔の右側が動きにくいため、口の右側からよくものを落とす(悲)。そして何より、利き手でない左手で食べるもどかしさったら! お箸なんてとんでもない。フォークやスプーンで、なんとか食べ物を口に運ぶ日々でした。
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